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酒井弘明ヒコーキ写真

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長野県防災ヘリ墜落事故の報告書 酒井弘明ヒコーキ写真


2017年3月に起きた長野県の消防防災ヘリコプター「アルプス」ベル412EP 登録記号JA97NAの墜落事故で、10月25日、運輸安全委員会の報告書が公表されました。事故は2017年3月5日、13:33に松本空港を離陸し山岳救助訓練に向かっていた「アルプス」が13:41分ごろ長野県松本市の鉢伏山(はちぶせやま)山中に墜落し、搭乗していた操縦士や消防隊員ら9人全員が死亡したものです。10月25日の中日新聞夕刊によりますと、運輸安全委員会の報告では、目的地の標高1,580mに最低安全高度(約150m)を加えた高度1,740mで水平飛行していた事故機は、標高1,929mの鉢伏山の山肌に近づいても機体の姿勢や速度に変化がないまま、樹木に衝突し、山の斜面に墜落しています。運輸安全委員会は、機体の故障で操作できなくなった可能性は「極めて低い」と指摘し、搭乗した隊員がヘルメットに装着したビデオカメラの映像などから、機長が心臓発作といった体調急変で操縦不能に陥った可能性も低いとしました。機長は事故の6日前まで、連休で10日間のフィンランド旅行に出かけていました。事故当時は一般に眠気の増しやすい時間帯で、時差の影響もあり、ごく短時間の居眠りに陥った可能性を挙げました。しかし、機長を含めて搭乗した全員が死亡したことから、原因は特定できませんでした。写真は2013年8月に撮影した「アルプス」です。松本空港のRWY36にアプローチしています。



信州スカイパークの滑走路を西側から見下ろすエリアに陣取り、カメラを向けていましたが、上の写真の「アルプス」が低い高度でRWY36を通過しました。遠くの山は鉢伏山に連なっていると思われます。JA97NAの登録記号が機体上部に書かれています。97の文字どおり1997年に登録された機体です。機齢20年は、きちんと整備されていれば飛行の安全には問題ないと思います。しかし、最新の機種に比べ、安全のための装備が見劣りする可能性はあります。対地接近警報装置・GPWSがあれば、警報が出て、仮にごく短時間の居眠りなら機長本人が気付くでしょうし、隣に座っている整備士も注意喚起ができたはずです。また、この機体の場合でもパイロット2人で乗務していれば、山を回避せずに衝突、墜落することは有り得ないと思います。長野県は民間委託で機体とパイロットを確保し、ダブルパイロットで防災ヘリの運航を再開しています。一方、今年の8月10日には、群馬県の防災ヘリ「はるな」ベル412EP(アルプスと同型機)が墜落し搭乗していた9人全員が亡くなる痛ましい事故が起きています。「はるな」のパイロットと整備士は民間委託でした。山岳救助はヘリコプターのミッションの中でも、特に難易度の高い種目だと思います。確実なスキルを身につけた自衛隊の救難ヘリや、警察の山岳救助隊のパイロットに匹敵するレベルに達しないと、手を出してはいけない領域だと思うのですが・・・