源石和輝 ひるカフェ

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豊橋発「みたらし団子製造機」は子どもの夢と大人の野心でできている 源石から

22日(木)のひるカフェは…


カッチャン、チリチリ…1日最大1300個を焼き上げます

第4回ひるカフェ賞をご紹介。全国唯一の自動みたらし団子製造機の音を求めて愛知県豊橋市の和菓子店「大正軒」におじゃましました。


五代目店主の若杉彰さん(右)

中心から放射状に延びる40本のステンレス製アーム。その先に団子が4個刺さった串を縦に取りつけるとあとは自動的に焼き上げてくれます。4分で一周する間に2回ずつガスの炎で焼かれ、2回ずつたれに漬け込まれる仕組み。このときアームが下がり「カッチャン」と音を発します。たれがほんのり焦げる香ばしさがたまりません。7月の訪問でしたが、暑さにもかかわらず次々に買い求めるお客さんの姿が。「お盆は1000本ほど売れるんですよ」と胸を張る五代目店主の若杉彰さん。みたらし団子製造機は四代目の父親が10年かけて開発し、昭和38年(1963年)に完成したものでした。ケーキなど洋菓子に押されていた当時の和菓子業界。「子どもたちに和菓子を食べてもらいたい。そんな思いで機械を作ったようです。団子の味には自信があったので、あとは機械を面白がってくれたら店に人が集まり食べてくれるだろうと。すると地元の新聞やラジオに取り上げられて人気になったんです」。理科系で絵を嗜む父親は当初店を継ぐつもりはありませんでしたが、三代目の身体が弱かったこともあり店を切り盛りすることに。「実は、父はこの機械を世に出そうという野心があったんです。実用新案を申請してパンフレットまで作りました。全国から見学に来るほどだったんですが結局売れなくて。たれ、材料、サイズがそれぞれの店に合わなかったみたいですね」。たまりベースの辛口たれにシコシコもちもちした米粉ならではの食感が特徴の大正軒のみたらし団子。「機械は売れなかったですけど団子は売れましたね。味が変わったと言われないように店を守るのが私の役目です」と若杉さんは語ります。創業は明治9年(1876年)なのに「大正軒」なのは、大正年間に二代目が豊川沿いの休み処から旧東海道沿いの現在地に近いところに移転し喫茶店としてオープンしたのがきっかけ。「当時このあたりは豊橋一の繁華街でした」。周りに映画館なども多く、みつまめなど銀座仕込みのハイカラなメニューを提供する流行発信基地でもありました。現在もテレビ番組の取材が多く、有名人が訪れてはインスタグラムに上げるというみたらし団子。明治、大正、昭和、平成、令和…元号同様五代つづく店主のユニークさと発信力が伝統を支えています。その中心にはあの製造機が。ひょっとしたら単に団子を焼く機械ではなく、人の縁をつないで回す装置なのかもしれません。

■大正軒
愛知県豊橋市新本町10 0532‐52‐7695
9:30‐18:00 水曜休


アイデアマンの四代目


本気が伝わるパンフレット


もっちりシコシコ×辛口たれ


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■源石和輝 ひるカフェ
8月22日(木) 12:00-13:00