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片渕監督がやってきた! 黒沢 薫(ゴスペラーズ)

今回は、映画『この世界の片隅に』特集!



ゲストに片渕須直監督をお迎えして、この作品のことはもちろん監督ご自身のヒストリーについても、伺います。



〈大塚康生さんの絵の動きがすごく面白くて〉

黒沢 薫(以下、黒沢):この番組を始めた時、監督に出ていただくことが悲願でした。本当にうれしいです。

片渕須直監督(以下、片渕):こちらこそ。

黒沢:ゴスペラーズのファンクラブ会報誌では、対談をお願いしてますが。

片渕:上映にもたくさん来ていただいて。

黒沢:僕、13回行ってるらしいです。行き過ぎですね(笑) 僕は、のんさんのことを2016年に初めて認識した、遅れてきた『あまちゃん』ファンなんです。で、今は何をやってるのかと調べたら、声優をやるらしいと。それで『この世界の片隅に』の予告編を見て、原作の漫画を読み……。

片渕:公開まで二ヶ月半あったんですが、マスコミ試写会が満席。入れなくて帰っていただく状態でした。

黒沢:SNSをチェックしたのですが、観た人観た人がこんなに絶賛する映画はない。なんとか試写会に潜り込ませていただいたら……衝撃って言うと安っぽくなっちゃうんですが、今まで感じたことのない気持ちになりました。ほんわかしたアニメという先入観、あまちゃんのイメージの先入観、いい映画なんだろうという先入観がありましたから。観終わった後「どうしたものか?」という気持ちになり。映画では初めての経験。すぐにツイッターで感想を書きました。

片渕:黒沢さんとツイッター上で会話が始まりましたね。

黒沢:子供の頃から、アニメや映画はお好きでしたか?

片渕:祖父がやっていた映画館でアニメ映画を観ていましたが、小学生の時に祖父がやめてしまい。中学生になったら、アニメ以外の違う興味を持っていかなければと思っていて。アニメと縁がない方が、ちゃんとした大人になれるんじゃないか、と(笑)

黒沢:アニメーションを仕事にしたいと思われたのは、いつ頃からですか?

片渕:アニメ版の、最初の『ルパン三世』を担当した、アニメーターの大塚康生さんの絵の動きがすごく面白くて。アニメってたくさんの人が関わるので一人一人の個性が見えないと思っていたのに、めちゃくちゃ個性的。こういう方がいるなら面白い。自分の仕事にしようと。

黒沢:大学時代に仕事を?

片渕:ちょうど宮崎駿さんが監督をし始めた時、大塚さんが一緒に仕事をされて。宮崎さんの仕事も面白いと思うようになって。大学の先生が、大塚さんや宮崎さんと同じ東映動画(現・東映アニメーション)にいた方で、紹介していただき仕事をするようになりました。大学三年生の時です。


片渕さんの監督・脚本作品『アリーテ姫』


〈お客さんが、すでにいてくださることがわかって良かった〉

黒沢:『この世界の片隅に』のストーリーの説明を……。物語は1944年(昭和19年)の広島からスタート。生まれ育った故郷から離れ、軍港のある街・呉に嫁いできた18歳のすずは、日に日に激しくなる戦時下、物資も乏しくなっていく中でも、持ち前の明るさで日常を乗り切り、食糧難も乗り越えていく。しかし、空襲によって街は破壊されて行き、そして遂に、1945年8月を迎える。終戦を迎えてもなお自分の居場所を定め行きていくすずだった……。戦争映画というべきではないですね。戦争の時期の青春映画。たまたま、戦争がある時期だった。

片渕:18歳なのに結婚して、一人で家事をやらないといけない青春。5才の義理の姪が唯一の友だち。

黒沢:当時の主婦がどうやって生きていたかが、浮かび上がるような作りです。こうの史代さんの原作も素晴らしい。

片渕:本当にそうですね。連載は、すずさんが生きていた時代を同じ時間をかけて読む。

黒沢:昭和19年と平成19年と符合させて話が進んで行くんですよね。凄まじい漫画。でも、絵はほんわかしている。映画のパイロット・フィルムの制作費をクラウドファンディングで調達したことも話題になりました。

片渕:クラウドファンディングが大成功して、パイロット・フィルムが二本できてしまったんです(笑) たくさんのお客さんが、すでにいてくださることがわかって良かったです。

黒沢:僕と宇多丸さんは「最初のクラウドファンディングに参加しておけば良かった。キーッ!」って言い合ってます(笑) 南極大陸以外の全大陸で上映されたんですよね?

片渕:こないだはアフリカ大陸。モロッコで上映されました。

黒沢:日本というドメスティックな場所の、限定された話にも関わらず、それが普遍性を持って世界のいろんな所に届いているということですね。悪者を決めて戦争の悲惨さを伝える映画だったら、鼻白む人もいたと思うんです。あれが悪いこれが悪い、戦争は悲しい、と。戦争地域がまだあるわけで。

片渕:実際に自分が経験した戦争と似ている、親近感があると言われましたね。びっくりです。

黒沢:僕も、最初に観た時はびっくりしました。わけもなく涙が流れて。まだ観ていない方は、何らかの形でぜひ観てほしいです。TSUTAYAでレンタルできますよ!

片渕:この八月は、全国のところどころで上映されています。




〈最初に思いついたのがコトリンゴさんの歌声〉

黒沢:音楽はコトリンゴさん。

片渕:「なんとか一生懸命応えなえれば……」と言ってくれて。でも、コトリンゴさんはふわふわしていて(笑) 話をするのが楽しかったです。

黒沢:ファンの方が「もう一人のすずさん」みたいなことを言ってましたね。

片渕:映画を作るにあたり、最初に思いついたのがコトリンゴさんの歌声だったんです。

黒沢:コトリンゴさんは、表面上、熱いものを持っているようには振る舞わないけれど、でももちろん熱いものがあるわけで。それじゃなかったら、こんな音楽を作れませんから。すずさんっぽさがあるような。

片渕:ライブで、ピアノのところまで舞台上を走っていくところとかね(笑)

黒沢:コトリンゴさんと高野寛さんのライブを観に行ったことがあるんですが、すずさんみたいな人でしたね(笑)



〈すずさんがいる『片隅』みたいなものが世の中にたくさんある〉

黒沢:『この世界の片隅に』の長尺版『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』の制作が進行中です。およそ160分の長尺版が今年12月に公開!

片渕:「もし成功したら、長尺版をやる可能性は閉ざさないでほしい」とプロデューサーの真木太郎さんに言っていて。お客さんが入ったとたん「やる機会を作ろう」と言ってくれたんです。すずさんがいる『片隅』みたいなものが世の中にもっとたくさんあって、そこにも一人一人の人生がある。そういうものに、すずさんがまた出会っていく。

黒沢:僕はこの作品に、映画の見方を教わりました。何気ないシーンや背景のひとつひとつに、すべて意味がある。それを感じさせてくれる。この作品に出会えて幸せです。ところで、長尺版の後はどうなさるんですか? 休むんですか?(笑)

片渕:『エースコンバット7』という作品で脚本を担当しています。戦闘機のシューティングゲームみたいなのですが、ちゃんと戦争の中で生きている人の生きざまを描きます。その後は、自分の映画を作ります。登場人物は、自分の中ですでに決まっています。



『この世界の片隅に』オフィシャルサイト


次回8/20の放送は、薫子の部屋♥♥大スペシャル!

お楽しみに〜!




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番組では、みなさんからのメールを募集しています!

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・お悩み相談室「薫子の部屋」コーナー

その他、番組でやって欲しいこと、黒沢 薫に話したい事、質問、フツオタ(普通のお便り)など何でもOKですので、番組までお送り下さい。kuro@tokairadio.co.jpまで。

☆Twitterで、番組の感想をつぶやいてください! ハッシュタグは…… #kuro929


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ゴスペラーズ オフィシャルサイト Gostudio

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8月13日(月)OA
M1. In This Room / ゴスペラーズ
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M3. みぎてのうた / コトリンゴ
M4. すずさん / コトリンゴ