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ゲンカレチ 専務車掌 源石和輝

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1974年のサマークリスマス 定期列車

ラジオと深夜とアナウンサーと。


柳澤健著 集英社刊

1970年代の伝説の深夜ラジオ「パックインミュージック」
パーソナリティの一人、TBSアナウンサーの林美雄さん
同期だった久米宏さんが病に倒れたあとの枠を受け継ぎ、
映画「八月の濡れた砂」無名だったユーミンを絶賛するなど、
独自の審美眼が“しらけ世代”の若者たちを惹きつけました。

しかし番組は打ち切られ、リスナーたちはTBSへ抗議に出向きます。
そこで編成部長が放った一言にリスナーたちは愕然とします。
「彼にはもっと成長してもらいたいし、正直この番組は面白くない」
90年代に深夜番組を始めたものの打ち切られた
自分に注がれたことばと同じだったことにも驚きました。

リスナーたちは打ち切り直前、林アナの誕生日である
1974年8月25日に「サマークリスマス」なる集会を企画。
会場の公園は雨のため急遽TBSのスタジオが開放されることに。
そこにはユーミンや石川セリらの姿もありました。

パックには復帰したものの当初の輝きを失ったと離れるリスナーもいましたが、
林アナは自分がいいと思ったものを見つけて紹介する姿勢を変えず、
やがて邦画のスターたちを集めたイベントを企画し、実行します。

プロデューサー的才能を見込まれ、編成部長を兼任したこともある林アナ。
しかし2002年、肝不全のため58歳で在職中に亡くなりました。
同年8月25日、「サマークリスマス」を冠したお別れの会には
ユーミンをはじめ音楽、映画、演劇関係者ら700人が駆けつけました。

この本を読んで初めて知った林アナの伝説と実像。
少しだけ時代が重なっていたのに知らないことが多く、
口惜しい気持ちでページを繰りました。
共感と切なさ、最後に救いを感じました。

マイクの前で思いを貫くことは実は簡単ではありません。
言いたいことと言えないこと、常にそのはざまで答を探します。
裏打ちするのは確かな技術であり、確かな審美眼であり、
確かな人間関係であるといえるでしょう。
果たして自分には備わっているのか。
見つめなおす格好の一冊となりました。

2017年のサマークリスマスに向けて。


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