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はらからトキドキ通信

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0915金曜は映画 はらからトキドキ通信

「オン・ザ・ミルキー・ロード」 15日から名古屋伏見ミリオン座ほかで公開。
この映画は、3つの実話と、たくさんのファンタジーに基づいて作られています。



実話のひとつ目。90年代のユーゴスラビアで、ある女性が、イギリス人のスパイに気に入れられて追いかけられ、逃げ回った挙句、意外な結末を迎える話。ふたつ目は、アフガニスタン紛争のさなか、ロシア軍基地に、牛乳を補給する仕事をしていた男がいて、最後の補給の日に、牛乳好きの蛇に襲われて、その間に、ロシア軍基地が全滅する話。3つ目は、地雷原で、羊の群れを飼うことで自由を得たボスニア男の話。

そこに、ファンタジーをふんだんに混ぜ込んで展開する物語は、壮大な愛の逃避行。運目の出会いを果たした男女が、命がけで、ピュアな愛を貫こうとする究極のラブロマンス。戦争状態が続く、架空の国を舞台に、奇想天外な冒険物語が展開される。

情熱的な恋、酔いしれるダンス、魅惑の音楽、こんなときでも満載のユーモア、動物たちとのコミュニケーションも見どころで、ハヤブサ、ガチョウ、ロバ、熊、羊、犬、など、ホンモノ、実写版。自然の風景も独特で印象的。

脚本・監督・主演は、「アンダーグラウンド」「黒猫 白猫」のエミール・クストリッツア ヒロインは、「007 スペクター」でボンドガールをつとめたモニカ・ベルッチ

戦火にさらされ続けてきた地域には、こんな空気が漂っているのか。と、思わせるところがあり、こういうかたちで、戦争の愚かさを訴える、逞しさも感じさせられる。

リアリズムとファンタジーとの融合を楽しんでください。

「ギミー・デンジャー」 9日から名古屋 伏見ミリオン座で公開中。
音楽ドキュメンタリー映画。伝説のロックバンド・ストウージズの物語。



バンドが解散状態だった1973年から、その歴史を振り返っていく。結成は67年。ミシガン州アナーバーで知り合った4人の若者が、自分たちのサウンドを作り上げようと実験を重ね、デトロイトのバンド・MC5との交流を通じて、メジャーデビューを飾る。

が、過激で型破りな音楽は、キワモノ扱いされ、メンバーがドラッグに蝕まれていく。その後、当時イギリスで人気絶頂だったデヴィッド・ボウイに注目されるが、結局74年解散。そして、2003年再結成、2010年ロックの殿堂入りを果たす。

フロントマンは、イギー・ポップ。そのイギー・ポップのインタビューを始め、イギー以外のオリジナルメンバーたちの生前のインタビューを織り込み、新たに発見された貴重な映像や写真、さらに、アニメーションによるエピソード再現もありで、盛りだくさんの内容になっている。

監督は、イギー・ポップと親交が深いジム・ジャームッシュ。10代のころからストウージズの熱烈なファン。お互いの信頼関係は厚い。

映画の舞台の1960年代から70年代にかけては、まだ、音楽ビジネスが確立されていない時代。混沌とした雰囲気の中でエネルギーが充満していた時代。その、何が起きるかわからない、危険な空気を感じることができる。

ストウージズ。当時の評論家からは、下品で退廃的と酷評された。しかし、彼らに影響を受けたミュージシャンは数多い。もう50年前になる。その音楽シーンの一端に触れてみてほしい。

0908金曜は映画 はらからトキドキ通信

「三度目の殺人」
9日)から名古屋駅前ミッドランドスクエアシネマほかで公開

深くて重い、心理サスペンス。法廷が舞台。中年の男が殺人容疑で起訴された。この男は30年前にも殺人事件を起こして服役して、また罪を犯してしまった。犯行を自供していて、死刑は、ほぼ確実。この男を演じるのは、役所広司。

この男の弁護を担当することになったのが、クールで自信に満ちた弁護士。演じるのは、福山雅治。彼は、弁護士の仕事は、裁判に勝つこと。少しでも被告人の罪を軽くすること。そのためには、実際に起きたこと=真実は二の次と割り切っている。



今回の事件は、男が働いていた会社の社長が、河川敷で、後ろから頭を殴られて、殺されたというもの。男は、犯行を自供した。しかし、その動機は、極めてあいまい。そのうちに、社長の妻や子供も事件に関係あるのでは、という疑いも出てくる。謎が深まっていく。

容疑者の男は、証言をころころと変える。物的証拠に乏しい事件、容疑者の自供が、裁判を大きく作用する。なので、弁護士たちも、有効な証言を引き出そうとするが、それまでのことを、根底から覆すようなものであったりする。弁護士たちは、大きく翻弄される。

容疑者の男は、相手の心を試すような話を持ちかける。弁護士の方も、男の心の闇を探ろうとする。お互いの心の内の読み合いが続く。

緊迫感に満ちたせめぎ合いの中で、弁護士は、初めて、本当のこと、真実を知りたいと思うようになる。その真実というのは、実際に起きたこと、そして、容疑者の男の本音。

容疑者の男がこれまで背負ってきたのも、それを探ろうとすればするほど弁護士の男は、自分の今とオーバーラップする何かの影を感じたりして、でも、真相はやぶの中。ざわつく心の音が聞こえてきそう。

出演は、役所広司、福山雅治、ほか、広瀬すず、吉田鋼太郎、斉藤由貴、満島真之介、三重県出身・松岡依都美(いつみ)、市川実日子(みかこ)槁爪功 ほか

原案・監督・脚本は、是枝裕和。撮影監督は、愛知県生まれ・瀧本幹也、美術監督は、種田陽平、音楽は、ルドヴィコ・エイナウディ、印象に残る、ピアノの旋律、雪景色、街、そして、人間の顔・表情。全て一流。

「禅と骨」
明日(9日・土から)名古屋・矢場町 センチュリーシネマで公開

ドキュメンタリー。スポットが当たるのは、横浜生まれの日系アメリカ人禅僧のヘンリ・ミトワの物語。京都嵐山・天龍寺にちょっと変わった禅僧がいた。その名は、ヘンリ・ミトワ。



1918年、横浜で、アメリカ人の父と新橋の芸者だった母との間に生まれた日系アメリカ人。1940年、アメリカに渡り、戦時中は、適性外国人として、日系人強制収容所で過ごした。戦後は、ロスアンゼルスで家庭を持ち、1961年に帰国。

時代の波に翻弄されながらも、日本文化を愛し、茶道・陶芸・文筆にも優れた才能を発揮した。古都・京都の文化人や財界人に囲まれて過ごした。

というと、苦労はしたが、苦労が報われて、幸せな人生を送りましたとさ、となりそうだが、そんな、めでたし、めでたしの話ではない。

ヘンリ・ミトワの人生は、波乱万丈で、周りの人たちを巻き込んでいる。妻とふたりの娘を日本に呼び寄せる。それは、彼女たちの本意ではなかったはず。しかし、自分は、好きなことだけやっている。晩年には、映画を撮りたいと言い出す。禅僧として、決して、枯れて行かない。逆に、どんどん、胡散臭さを増していく。

なので、いい話ではない、後味がいいわけではない。でも、それが、人間としての魅力につながっていて、引きつけられるところ。たぶん、心の深いところでは、母に対する愛が渦巻いていたのではないか、と思わせる。

ヘンリ・ミトワは、2012年93歳でなくなった。カメラは、その最期をしっかりと追っている。監督は、2006年「ヨコハマメリー」の中村高寛、ドラマパートの出演は、ウエンツ瑛士、余貴美子、長瀬正敏、佐野史郎、ほか、

昭和歌謡が何曲か流れる。横浜ゆかりのミュージシャンたちの音楽も楽しみ。

0901金曜は映画 はらからトキドキ通信

「きっと、いい日が待っている」 2日から名古屋栄・名演小劇場で公開。

この映画には、やられた。すっかり打ちのめされた。デンマーク映画。北欧に近い、緯度の高い地域独特の、冷たい空気感が醸し出されている。

コペンハーゲンの児童養護施設が舞台。時代は、1960年代後半。13歳と10歳の兄弟が入所してくる。彼らの父親は、すでに亡くなっていて母親は、病気を患いながら働き続けていたが、病気が悪化して入院してしまう。兄弟は、施設に送られることになった。
それまでも、学校に行かない。万引きを繰り返す。それも、入所の理由だった。



施設では、少年たちのいじめ、暴力が横行していた。その上、教官たちの体罰、虐待も日常茶飯事だった。兄は、負けん気が強い、そして、弟思い。兄弟は標的になって、毎日のように、ひどい暴行を受ける。

耐えかねて、脱走を試みたり、理不尽なことに反抗するが、そのたびに、さらにひどい目に会うことになる。しかし、そのことは、決して、表ざたになることはなかった。

そのうちに、知恵を授けてくれる仲間もできる。そのアドバイスは、幽霊になること。目だたないように、存在感を消して、そこから出られる日を夢見て、とにかく、じっと耐えるようになる。問題を起こさず、教官たちに目をつけられないように、そのためには、心にもないことを口にすることも覚える。

しかし、その日は、なかなかやってこない。他の少年たちにもやってこない。今年のクリスマスもまた、迎えに来てくれないのか、それを知った時の少年たちの表情を見るとき、やりきれない思いが満ちてくる。

諦めることを強いられて、それを、いやというほど、叩き込まれた少年たち。しかし、そんな中でも、兄弟は決して、希望を捨てることはなかった。絶望の中にも、一縷の望み、その光を探し、その糸を手繰ることを止めなかった。

兄弟の生き方は、実にたくましい。しかしそれは、たくましくならざるを得ない境遇に、さらされ続けてきたから。まだ、あどけなさの残る二人の瞳の奥には、深い悲しみ、闇の深さも垣間見える。

出口のない闇から、二人は抜け出すことができるのか。救いの手は、差し伸べられるのか。そして、兄弟は、他の少年たちに、何かを与えることができるのか、ほぼ全編、緊張しっぱなしの1時間59分。

この映画をみるのは、相当につらい。ですから、是非、みてください。


「パターソン」 名古屋伏見ミリオン座で公開中

アメリカ・ニュージャージー州のパターソンという街が舞台。主人公の男の名前もパターソン。これは偶然。パターソンは、結婚している。パターソンの生活は、とても規則正しい。朝、決まった時間に起きて、朝食は、いつも同じシリアル。仕事は、バスの運転手。仕事が終わったら、まっすぐうちに帰って夜は、ペットのブルドッグの散歩に出かけて、途中で、バーに立ち寄って、ビールを1杯だけ飲んで、帰る。この繰り返し。



週末は、ゆっくりと過ごし、時には、奥さんと映画に出かけたりする。奥さんの方は、普段から、割と活発に動き回っている。夫婦仲はいい。

なので、パターソンの日常は、とても穏やか。ありきたりな毎日の繰り返しのように見える、が、パターソンは詩人。はたから見れば、日々の些細な物事が彼の眼には、美しく、まばゆいものに映っている。目を凝らし、耳を澄まして感じたままをノートに書き留めている。

何気ない毎日を、新鮮な気分で過ごしているパターソンだが、たまに、みんながビックリするような事件に遭遇することもある。しかし、そんなときも、彼は、いっとき、興奮、動揺はしても、その後は、極めて冷静に、すべてを受け入れて、生活していく。そして、1週間が過ぎると、また、同じような新しい1週間が始まる。その繰り返し。

そこに何を見るか。自分らしい生き方をつかむ手掛かりは、日々の生活の中にあるということ。

脚本・監督は、ジム・ジャームッシュ。吸血鬼がテーマの「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ」以来、4年ぶりの新作。
出演は「スター・ウォーズ/最後の覚醒、最後のジェダイ」のアダム・ドライバー、「パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊」のゴルシフテ・ファラハニ、永瀬正敏 ほか。

ペットのブルドッグ・ネリーが、非常にいい味を出している。
(去年のカンヌ国際映画祭で、パルム・ドッグ賞を受賞している)

0824ボリショイの夏 はらからトキドキ通信

今年も「国立ボリショイサーカス夏休み名古屋公演」が始まりました。
夏休み後半の恒例イベント、私も毎年見てます。




今回も楽しいプログラムが揃いました。オープニング直後の3人のアクロバットはとてもかわいいです。6歳の女の子が3人、頭の大きなリボンがポイント。イリュージョンのテンポがとてもいい。馬のサーカス=ジギトはやっぱりいい。そのほかのプログラムもなかなか。



愛知県体育館では、ボリショイの前に大相撲が開催されています。名古屋場所開催50年の木彫りの力士がありました。入口入って左に行って、トイレの前です。
国立ボリショイサーカス夏休み名古屋公演 詳しくは、東海ラジオのホームページで確認してね。是非、見てね。

0825金曜は映画 はらからトキドキ通信

今週は、大きな舞台と小さな舞台
では大きなほうから
「関ヶ原」 26日から名古屋駅前ミッドランドスクエアシネマほかで公開

司馬遼太郎原作、大ベストセラー小説の完全映画化です。関ヶ原の戦いを、新しい解釈とともに描く、史上最大のスペクタクル・アクション超大作です。



何といっても、合戦のシーンの迫力がすごい。エキストラ総勢3,000人規模、延べ400頭におよぶ騎馬・鉄砲隊。よく、こんな広いところを見つけてきて、大勢集めて、再現したなあと、感心する。さらに、京都・東本願寺、姫路城ほか、各地の国宝級、歴史的建造物でロケを敢行している。

次に、出演者が大変豪華。岡田准一、役所広司、有村架純、東出昌大(まさひろ)、平岳大(ひらたけひろ)、北村有起哉、伊藤歩(あゆみ)、中嶋しゅう、キムラ緑子、滝藤賢一、中越(なかごし)典子、西岡徳馬、松山ケンイチ、壇蜜

戦国武将たち、西軍は、石田三成、小早川秀明、大谷刑部(ぎょうぶ)、長束(ながつか)正家、上杉景勝、毛利輝元(てるもと)、直江兼続(かねつぐ)

東軍は、徳川家康、本多正信、本多忠勝、井伊直政、松平忠吉(ただよし)、福島正則、加藤清正、黒田長政、池田輝政、などなど。さらに、豊臣秀吉、秀頼、淀殿、北政所、前田利家、などなど。

誰が敵にまわり、誰が味方に付くか、誰が動くか、誰が動かないのか、権謀術数、世紀の合戦、天下分け目の関ヶ原、息詰まる心理戦、腹の探り合い、から、雄叫び、怒号、馬が駆ける蹄の音、銃声、無数の竹槍がぶつかり合う音など、戦場の大興奮まで。静から動まで圧巻の2時間半弱。誰もが知る関ヶ原の誰も知らない真実の物語をみてください。

監督・脚本は「クライマーズ・ハイ」「駆け込み女と駆け出し男」「日本のいちばん長い日」の原田眞人(まさと)。

かわって小さいほう
「君の声をとどけたい」 25日・金曜日)から名古屋・伏見ミリオン座、TOHOシネマズ名古屋ベイシティほかで公開。

アニメ。舞台は、海の見える小さな町、それも、都心からそう遠くないところ、湘南あたりのイメージだろうか。女子高校生たちが主役。



そのうちのひとりが、ある偶然から、ラジオでしゃべることになる。しばらく、放送を休止していたミニFM放送。地元の商店街に届く程度の範囲。偶然、再会した放送を、偶然、聴いていた人がいた。そのラジオ放送に深く関係していた人。

それをきっかけに、女子高校生たちが、活動を始める。学校のこと、部活のこと。友人関係の悩み、さらに、地元商店街を取材して、ラジオ番組を作る。素人たちの手作り。そこには、ラジオの原点が見える。

彼女たちの信念は、放送を通じて声をとどける。その言葉にはタマシイが宿っている。言霊に乗せて、届けたい思いとは。その思いは、奇跡を起こすことができるのか。

非常にピュア。フレッシュ。気恥ずかしくなるほどの直球。しかし、あえて、今、だからこそ、この世界観を提示する意味があるのだろうとも思う。

アニメの映像はきれい。そして、ノスタルジックな空気感も醸し出している。登場する女子高校生は7人。声は、オーディションで選ばれた新人声優たち6人、プラス、人気の三森すずこ。ほか、ちょっとだけ、野沢雅子も出ている。

制作は、「時をかける少女」「ちはやふる」のマッドハウス。40年以上に渡って、数々の作品を送り出して生きた老舗のアニメーションスタジオ。

この夏、ぜひ、ピュアでフレッシュでストレートな「JKとラジオとのコラボ」をお楽しみください。