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よろしく劇場 『犬部!』

©2021「犬部!」製作委員会  


よろしく劇場
  『犬部!』   7月22日(木・祝)公開 各シネコン


捨て犬や捨て猫を救うために、現役の獣医科大学生が立ち上げた実在のサークル
「犬部」 の活動をつづった「北里大学獣医学部 犬部!」(片野ゆか著/ポプラ社)の映画化。

動物好きで、「殺処分ゼロを目指す」ため、諦めずに奮闘する主人公・花井颯太を演じるのは、林遣都。
その相棒で心優しい同級生・柴崎涼介に扮するのは中川大志。

卒業後、東京で動物病院を開業するも、利益度外視、24時間対応で突っ走る颯太。
一方、涼介は動物愛護センターに就職し、殺処分ゼロを目指して、行政の立場から現状を変えようとしていた。

保護犬・保護猫をめぐるリアルな問題や課題が描かれているノンフィクションである一方で、
「理想論だ、できっこない」とハナからあきらめる「大人」にならずに、
それぞれのアプローチで現状を変えようとする若者が頼もしく爽やかな青春群像劇でもある。

よろしく劇場  2本立て 「ファイナル・プラン」「最後にして最初の人類」

7月16日 「よろしく劇場」
「ファイナル・プラン」 7月16日  各シネコン公開

『シンドラーのリスト』『スター・ウォーズ』『96時間』シリーズのリーアム・ニーソン主演のアクションもの。

年老いた爆破強盗トム・カーター(リーアム・ニーソン)が運命の女性に出会い、
罪をつぐない、人生をやり直すことを誓う。 しかし、悪徳FBI捜査官が、彼を罠にはめた。
愛のため、新たな人生を踏み出すため、FBI 捜査官へ復讐する。

この作品のリアム・ニーソンは、これまでの作品イメージと違い、人を殺さない。
ハードアクションを求めると肩透かしかも。
設定に無理はあるが、老いた爆弾犯が老いらくの恋のために戦う姿は、ほほえましく応援してしまう。


「最後にして最初の人類」

7月23日(金)公開 愛知 ミッドランドスクエア シネマ,名演小劇場     三重 伊勢進富座本館 順次公開

これまで見たことがないスタイルのアート、前衛的なSF作品。

原作は、英国の作家オラフ・ステープルドンの「最後にして最初の人類」。
なんと1930年・昭和5年。
監督は、2018年に48歳で亡くなったアイスランドの作曲家ヨハン・ヨハンソン。
死後2年経って、仲間の手で完成された作品。

SFといっても、CGもVFXもない。宇宙人も怪獣も、人間も出てこない。
物語は、アカデミー賞女優 ティルダ・スウィントンの淡々としたナレーションだけで語られる。

宇宙の大変動で滅亡の危機にある20億年先の未来に生きる人類第18世代(!)が、
現代の人類である我々に、テレパシーで「よく聞いてください」と語り掛ける。
20億年の間に人類は生息範囲を地球以外に求め、その環境に適応するために、姿や機能を変えていった。

そんな人類の壮大な叙事詩に、ヨハン・ヨハンソンの不気味で重厚な音楽がつけられている。
全編16mmフィルムで撮影された、ほぼモノクロのざらつくような映像。
映し出されるのは、巨大で奇怪なデザインの石碑。
旧ユーゴスラビアに点在する「スポメニック」と呼ばれる戦争記念碑で、
第2次世界大戦の対ドイツ戦で犠牲となった人々を追悼し、
社会主義の勝利をアピールすべく建設された数々のモニュメント。 (写真参照)
抽象的で何がモデルなのかわからない奇妙なコンクリートの塊たち。
それらが、荒涼とした風景の中で打ち捨てられたように立っていて、さまざまなアングルで撮影されている。

わけがわからない難解な作品かと思って見始めたが、
ヨハンソンのサウンド、ナレーション、映像に引き込まれ、想像が膨らんでいった。

本当に20億年の未来からのメッセージかもしれない、
スポメニックが人類が消えた後の廃墟かもしれないと思ってしまった。
71分の時空を超えた旅。

「なんじゃこれ?」と思う人もいるだろうが、私は圧倒された。
とんでもないものを見てしまった。


よろしく劇場  「唐人街探偵 東京MISSION」 

「よろしく劇場」
「唐人街探偵 東京MISSION」 7/9(金)公開  愛知岐阜各シネコン

中国人探偵コンビが世界中のチャイナタウンで難事件を解決する大ヒットシリーズ最新作。
3作目にして、初の日本公開。 舞台は、東京。
ロケ地として名古国際会議場および名古屋市役所が登場。

妻夫木聡、三浦友和、長澤まさみ、染谷将太、鈴木保奈美、浅野忠信など日本からの豪華キャスト。
そして、ヤクザ子分役の六平直政が効いている!!

チャイナタウンの探偵コンビ、
お調子者で美人に弱い拳法の使い手・タン・レン(ワン・バオチャン)と
記憶力と推理に長けた天才肌のイケメン探偵チン・フォン(リウ・ハオラン)は、
日本の探偵・野田 (妻夫木聡)から難事件解決の協力を依頼され、東京に飛ぶ。

今回のミッションは、密室殺人事件で起訴されたヤクザの組長・渡辺(三浦友和)の冤罪証明。
タイの探偵でも参戦、解決を試みるが、殺されたマフィアの秘書である小林(長澤まさみ)が誘拐される。
エリート警視正・田中(浅野忠信)も絡み、とんでもない展開に。

渋谷のスクランブル交差点のセットを栃木県に、
空港のセットを名古屋市にそれぞれ設けるなど、多額の予算を投じた大規模ロケ。
歌舞伎町、秋葉原、東京タワー、
そして横浜中華街などでのド派手なカーアクション、人海戦術による乱闘シーン、
圧倒的なスケールのコメディ・アクション。


とにかく理屈抜きのお祭り騒ぎ。
突っ込みどころ満載の日本描写とストーリーながら、勢いとサービス精神で無問題。
莫大な制作費と人員を投入した圧倒的物量。
日中英タイ語と多言語乱れ飛ぶ。
殺人事件の背景には、歴史に翻弄された人間の想いがあり、ほろっとさせられるシーンも。
何にも考えず、ジェットコースターに乗るように笑いながら楽しめばよろしい。

よろしく劇場「Bittersand」

Bittersand
2021年7月2日公開

高校時代の忘れたい過去を清算するために、
目を背けて来た思い出の記憶を塗り替える姿を描いたほろ苦い青春モノ。

「ウルトラマンタイガ」の井上祐貴、
ホリプロタレントスカウトキャラバングランプリ木下彩音など。

7年前、高校3年の時に教室で起きた「黒板事件」
黒板に誰かが書いた『3年1組の相関図』
クラスの男女関係を暴露したものだが、根も葉もないデマ。
激しく傷つき、わだかまりを抱えたまま卒業して7年。
あの事件は誰が何の目的で画策したのか、明らかになっていく同窓会。


傷つけた側は忘れているが、
傷つけられた側は、残された傷を抱えながら前へ進むことができない。

ご都合主義、つじつまが合わないところもあるが、なぜかあまり気にならない不思議な作品。

くれぐれもエンドロールが終わるまで、席を立ってはいけない。
最後の最後に大切なシーンがある。


 

よろしく劇場 「1秒先の彼女」

6月25日 よろしく劇場 「1秒先の彼女」  (現題 消失的情人節 消えたバレンタインの意)

6月25日(金) 名古屋ミッドランドスクエア シネマ他     8月14日 伊勢 進富座

いわゆる台湾のアカデミー賞を5部門受賞作

何をやっても他人より1秒早く周囲とずれるアラサー女子シャオチーと、
人より1秒遅くてずれているバスの運転手・グアタイをめぐるファンタジーラブコメ。

ある日、シャオチーはハンサムなダンス講師とバレンタイン(旧暦七夕)にデートの約束をするも、
朝、自宅で目覚めるとなぜか翌日になっていて、顔が日焼けしている。
自分はどこで何をしていたのか、全く覚えがない。
消えた1日の行方を探しはじめるシャオチー。

予想外の展開もあり、単なるラブコメではない。
時間のズレが作り出すSF的な設定と突然展開するファンタジー世界。
台湾の日常的な風景と、幻想的な田舎の海辺の風景のコントラスト。
ポップでおしゃれな音楽。
純朴な恋心。テンポもいい。 笑い、驚き、目が離せない。
そして、微笑みながら涙。粋で 見事なハッピーエンド。

設定が突飛でいながら違和感なく、幅広い客層が楽しめる良質な作品。
年齢問わす、デートムービーに最適。