安蒜豊三 きょうもよろしく

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映画「ベルカント」~とらわれのアリア~&「EXIT」 2本立て


よろしく劇場  
「ベルカント」~とらわれのアリア~   11/15(金)公開

1996年にペルーで起きた日本大使公邸占拠事件からヒントを得た小説の映画化。
武装したテロリストたちが乱入。パーティー中の副大統領邸内にいたVIP達が人質となった。
しかし、人質とテロリストの間に温かな絆も芽生えていく。

現実の事件のいきさつを知っているだけに、結末が切ない。
腐敗した圧政下の国では、ゲリラにも一部の理があるか。
「ストックホルム症候群」なのかもしれないが、
心が通じ合った状況からの穏やかな解決はできなかったのか。

さすがのケン・ワタナベと加瀬亮の通訳ぶりがリアリティあった。


「EXIT」
ミッドランドスクエアシネマ  11月22日公開  

有毒ガスが蔓延した都市、高層ビル群の上層階で生き延びた人々が脱出を図る姿を描き、
韓国で大ヒットを記録したサバイバルパニック。

大学卒業はしたが、韓国の就職難で就職できずに肩身の狭い思いをしている青年ヨンナム(チョ・ジョンソク)。
大学時代に振られた山岳部の後輩ウィジュ(「少女時代」のユナ)かわいいんだこれが!
有毒ガスはどんどん上昇し、高層の宴会場に迫る。
救援ヘリが来たが、2人は定員オーバーで残る羽目に。
登山部で鳴らした2人は地上数百メートルの高層ビル群を命綱なしで登り、飛び移り、危険な街からの脱出を図る。

極めて明快にハラハラドキドキ。
突飛な設定ではあるが、そんなことはどうでもよくなる力強さで最後まで飽きさせない。
身の回りにある物を駆使してサバイバルする二人に、感情移入できる。
絶望的な状況でもユーモラスな表現を貫く演出は、ジャッキーチェン作品のようで好感。
主人公の背景にある韓国での就職難、SNSやドローンなどのイマドキ感もいい。
見る人を選ばないサービス満点作品。 (tyz)

東海3県で1館でしか公開しないのがもったいない。

映画『グレタ』


よろしく劇場  11月8日
『グレタ』
11月8日公開  TOHOシネマズ名古屋ベイシティ 伏見ミリオン座  

ストーカー系サイコスリラー。
ニューヨークの高級レストランで働くフランシス(クロエ・グレース・モレッツ)は、
地下鉄で誰かが置き忘れたバッグを見つける。
そのバッグの持ち主は、未亡人グレタ(イザベル・ユペール)のもので、グレタの家までバッグを届けた。
年の離れた友人としての親密な付き合うようになる2人だったが、
ある日フランシスは、グレタの家の戸棚を開くと自分が届けたものと同じ、
届け主の名前(すべて女性、電話番号ポストイット付き)のバッグが大量に並べられているのを目にする。
これはおかしい気味が悪いと、グレタと距離を置こうとしたが、恐ろしい出来事に巻き込まれていく。

つっこみどころは、いくつかある。
また、フランシスが巻き込まれていく展開も想定の範囲内なのだが、
それでも充分に怖いのは、イザベル・ユベール演じるグレタの
表情があるのかないのかわからない不気味さゆえんか。
グレタの奇行の理由をはっきり描かないのも、また不気味。
怖いです・・・・

映画 「閉鎖病棟」―それぞれの朝― 


よろしく劇場  11月1日
「閉鎖病棟」―それぞれの朝―  2019年11月1日(金)公開 各シネコン

精神科医でもある帚木蓬生のベストセラー小説の映画化。
笑福亭鶴瓶、綾野 剛、小松菜奈が主要人物を演じる。

長野県のとある精神科病院。それぞれの過去を背負った患者たちが暮らしている。
死刑執行が失敗し生き永らえた秀丸(笑福亭鶴瓶)。
サラリーマンだったが幻聴が聴こえ暴れ出すようになり、入院しているチュウさん(綾野剛)。
継父の性的虐待で自殺未遂に追い込まれた女子高生、由紀(小松菜奈)。
彼らは家族や世間から遠ざけられても、明るく生きようとしていた。
そんな日常を一変させる殺人事件が院内で起こった。
加害者は秀丸。
彼を犯行に駆り立てた理由とは—― ?  

許されることではない殺人という罪だが、果たしてこの罪を裁けるのだろうか。
生きることを棄てていた秀丸が、最後の最後で見つけ、守りたいと願った光。
それを無残に踏みにじられたやり場のない怒りと、絶望的な状況でも失われない優しさ。
とっくに人生を棄てた自分がすべてを背負って、落とし前をつけようとした末の犯行。

精神病院が舞台なだけに重い映画だが、人間の優しさを描いている。
セリフのない鶴瓶さんのラストシーンが、生きようとするチカラと希望を伝えている。
テレビの鶴瓶さんとは、全く違う。

映画「108~海馬五郎の復讐と冒険~ 」


よろしく劇場
108~海馬五郎の復讐と冒険~     10月25日(金)公開

SNSで知った愛する妻の浮気。
妻への仕返しは、投稿についた「いいね!」の数108だけ女性を抱くという
R18のエロ・ナンセンスなコメディ作品。

監督・脚本・主演は松尾スズキ。
海馬五郎の妻を演じる中山美穂がキュートだ。
主題歌は星野源「夜のボート」。

男の馬鹿さ加減や切なさ、哀れさが伝わる。
設定があまりにバカバカしく現実離れしているが、
笑っているうちに共感していた。

主人公・海馬は妻が好きでたまらないからこそ、ここまで思い詰めてしまうのだろう。

女性に共感されるかどうかは、わからない。
気持ち悪いと思うか、愚かだけどかわいいと思うかどうか?

映画 「今さら言えない小さな秘密」


愛知 伏見ミリオン座  2019/10/18(金)〜  
岐阜 CINEX      2019/10/26(土)〜  
三重 進富座      2019/11/22(金)〜  

南仏プロヴァンスの美しい村に暮らす自転車修理工ラウル。
実は誰にも言えない子どもの頃からの秘密があった。
―本当は自転車に乗れない!―。
自転車の専門家の彼にとって、それは悲しく致命的なこと。
ある日、それがばれそうな事態になり、なんとか阻止しようとジタバタと動き始める。

ツール・ド・フランスのお国柄。自転車の地位が違う。
そのなかで、自転車に乗れないのは、日本以上にツライという背景。
「些細なこと」と思うが本人が大真面目、執着しすぎて、とんでもない行動を起こすドタバタが喜劇的。
牧歌的でメルヘンチックな風景が美しい。
あったかい気持ちになる安心の一本。