安蒜豊三 きょうもよろしく

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映画「37セカンズ」 


よろしく劇場
「37セカンズ」 2月7日(金)各シネコンで公開
「第69回ベルリン国際映画祭」2部門受賞。

アメリカで活動してきた女性監督・HIKARI初の長編映画。
ヒロインを演じたのは、オーディションで選ばれた佳山明(かやまめい)。
出産時に身体にハンデを負った23歳(当時)で演技初挑戦 。


生まれた時に、37秒息をしていなかったことで、車イス生活を送る貴田ユマ。
親友の売れっ子漫画家のゴーストライターとして、うまく利用されている。
共に暮らす過保護な母を息苦しく感じ始めたある日、
独り立ちをしたいと思う一心で、自作の漫画をアダルト出版社に持ち込むが、
女性編集長に「人生経験(つまり恋愛・性体験)が少ない作家に、いい作品は描けない」と一蹴されてしまう。

性体験するために出会い系や風俗の世界に足を踏み入れるが、うまくいかない。
研究のためにひそかに持っていたアダルトビデオや怪しげなグッズを母にみつけられる。
狼狽した母は問い詰めるが、ユマは反発。
たまたま知り合った夜の歓楽街を謳歌する障がい者クマさんや、
障がい者にサービスを提供するデリヘル嬢舞さんと介護福祉士俊哉と知り合い、世界を広げていく。

一大決心。幼いころに母と離婚した父を求めて旅へ。
そこで、自分の出生のいきさつや37秒間の意味を知る。
ユマは旅を経て成長、自分の人生をも前に進めようとする。
母もまた長く自らを縛ってきた呪縛から解放される。

お涙頂戴ものにあらず。

主人公ユマちゃんの変貌ぶりが見事。
明らかになっていく過去を受け止め、拙いながら言葉にする。
一人の女性の成長物語。
見事だ。
ヒットしてほしい1本。