安蒜豊三 きょうもよろしく

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よろしく劇場 「一度も撃ってません」


「よろしく劇場」
「一度も撃ってません」7月3日公開   GWから延期  ちゃんと公開されてよかった・・・・

名わき役の石橋蓮司が、19年ぶりに78歳で映画に主演した阪本順治監督作品 。
ハードボイルド・スタイルで夜の街をさまよう、完全に“時代遅れ”の男を描いたコメディ”

共演には、妻役の大楠道代、 怪しげな友人役に 岸部一徳と桃井かおり。
佐藤浩市、豊川悦司、 江口洋介、妻夫木聡、井上真央、柄本佑、寛 一 郎など 豪華。
「野獣死すべし」「探偵物語」の丸山昇一オリジナル脚本。  

石橋蓮司演じる市川進、御年74歳。
タバコ、トレンチコートにブラックハットというハードボイルドスタイルで怪しげな裏町のバーに出没。
彼は巷で噂の伝説の殺し屋。しかし本当の姿はさっぱり売れない小説家。
殺し屋どころか、一度も人を撃ったことがなく、“理想のハードボイルド小説”を極めるために、
本物のヒットマンに暗殺の状況を取材しているのだった。
そんな市川に、ついにツケが回ってきた。
市川を本物の殺し屋と思った敵組織のチャイニーズマフィアには命を狙われることに!
ただのネタ集めのつもりが、人生最大のピンチに陥る。

令和の時代には、「ハードボイルド」はお笑いでしかないのかもしれない。
だからこそ笑える(爆笑ではない、にゃっとしてしまう)
若いころの挫折や屈折を抱えたままのあがく姿が切なくも笑える。喜劇には哀愁が必要なんだと思える。
一級品の役者が参集した、見せ所満載の100分。
映画の面白さを堪能できる。
公開されてよかった。

よろしく劇場「在りし日の歌」 


久しぶり の「よろしく劇場 」は、6月20日公開 中国映画「在りし日の歌」。

中国、“一人っ子政策”が進む1980年代、改革開放後めざましい経済成長をとげた1990年代から2010年代。
変貌し続ける激動の中国を背景に手をたずさえて生きていく夫婦30年の物語。

国有企業の工場で働くヤオジュンとリーユン夫婦は、ひとり息子のシンと中国の地方都市で幸せに暮らしていた。同じ工場の同僚であるインミンとハイイエン夫婦には、偶然にも同じ年の同じ日に生まれた息子ハオがいた。
両親たちは、お互いそれぞれの子の義理の父母としての契りを交わし、息子たちは兄弟のように育った。

ある時、リーユンは第二子を妊娠するが “一人っ子政策”に反するため堕胎させられてしまう。
さらに、リーユンは手術時の事故で二度と妊娠できない身体になった。

ある日、 大切なひとり息子シンを事故で失い、乗り越えられない悲しみを抱えたふたりは、
住み慣れた故郷を捨て、親しい友と別れ、見知らぬ町へと移り住む。やがて時は流れ―

夫ヤオジュン役のワン・ジンチュンと妻リーユン役のヨン・メイが
ベルリン国際映画祭最優秀男優賞&女優賞ダブル受賞。

3時間があっという間で、鑑賞後、しみじみと「よかったね」とつぶやく。
それは、「素晴らしい作品だね」という意味と
「ヤオジュンとリーユン夫婦が迎えたラストシーン」がうれしかったという意味。
それだけこの2人に感情移入していたということ。

自分たちではなんともならない辛さに見舞われながらも、私たちの人生は続く。
しんどい思い出さえ、愛おしく思えてしまう。甘いや辛いという単純なものではない人生の味わい深さ。

映像はうらぶれた埃っぽいものばかりのはずなのに、なぜだか懐かしく美しく感じられる。
昭和40年生まれの私の記憶のどこかに、似たような情景があるのだろう。
そして、でてくる料理が質素だが、おいしそう。
ふかふかの大きいマントウのうまそうなことこの上なし。

普遍的で心を打つ作品。
年月を重ねた夫婦で見てほしい。


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