安蒜豊三 きょうもよろしく

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よろしく劇場 「サイレントトーキョー」

11月27日
よろしく劇場 「サイレントトーキョー」12月4日(金)公開

「アンフェア」シリーズの秦建日子の小説の映画化。
クリスマスの東京を突如襲った連続爆破テロを描くクライムサスペンス。

佐藤浩市、石田ゆり子、西島秀俊をはじめ、
中村倫也、広瀬アリス、井之脇海、勝地涼ら豪華キャスト。

次々と事態が展開していくので、目が離せない。

爆発物の扱いに長けた犯人像への思い込みが最後の最後にどんでん返し。

爆発見物にわざわざ渋谷スクランブル交差点に集まる民衆の平和ボケぶりが風刺的に描かれている。
自衛隊の国連平和維持活動と安全保障問題や、それらに対する国民の無関心が物語の背景。

大仕掛な事件の動機が明らかになるが、動機にしては弱すぎると疑問が残る。
豪華キャストとスピーディーな展開なので、エンタメとしてはアリ。

よろしく劇場  「ばるぼら」 

よろしく劇場  「ばるぼら」  11月20日(金)各シネコン公開  


退廃的な手塚治虫の70年代大人向け漫画「ばるぼら」の映画化。
監督は手塚治虫の実子・手塚眞。

人気作家・美倉洋介(稲垣吾郎)は新宿の地下通路で
ホームレスのような酔払った少女ばるぼら(二階堂ふみ)に出会う。
彼女を手元に置いておくと不思議と新たな小説を創造する意欲がわき起こるのだ。
彼女は、芸術家を守るミューズなのか、現実の女なのか、幻なのか。
狂気が生み出す迷宮のような世界で美倉は破滅へ向かっていく。

芸術を追及するあまり堕落してゆく破滅型の人間がはまっている稲垣吾郎。
酒に溺れ、都会の片隅でフーテンとして存在する謎の少女-ばるぼらを演ずる二階堂ふみ。
歌舞伎町や地下街での汚いホームレスぶり。
何も隠そうとしない濡れ場の一方、自分を「オレ」と呼ぶ少年のような一面。
妖しい悪魔の子かと思えば、純真無垢、慈悲あふれる天使の顔。
朝ドラ女優がここまでやるのか。

よろしく劇場 「おらおらでひどりいぐも」

よろしく劇場  
「おらおらでひどりいぐも」11月6日公開  

「おらおらでひとりいぐも」とは,「私は私らしく、一人で生きていく」という意。

75歳、ひとり暮らしの桃子さん。
結婚し子供を育て、夫と2人の平穏な日常になると思っていた矢先、
突然夫に先立たれ、ひとり孤独な日々を送ることに。
ある時、桃子さんの“心の声=寂しさたち”が、3人の男の姿で現れた。

戦後の日本女性を凝縮したかのような日々を生きてきた桃子さんの独白と追憶で進む小説が
アニメーションやCG表現を交え視覚化されている。
大きな事件が全く起こらない生活のなか、古代生物や過去の自分たちが現れる突飛な展開、
心に穴が開いたような彼女が、かつて抱えていた自立したいという気持ちを思い出していく。

原作は、63歳の新人作家として注目を浴びた若竹千佐子の芥川賞受賞小説。
監督・脚本は、『南極料理人』『横道世之介』沖田修一監督。
主人公75歳の桃子に田中裕子、若い時代は蒼井優、
夫・周造役に東出昌大、桃子さんの“心の声=寂しさ1・2・3”に濱田岳、青木崇高、宮藤官九郎。