安蒜豊三 きょうもよろしく

映画「ガンジスに還る」

11月9日に紹介したのは、映画「ガンジスに還る」
名演小劇場11/10(土)~  三重・伊勢市 進富座 12/22(土)~  
ベネチア国際映画祭などで賞賛された静かで穏やかなインド映画です。

雄大なガンジス河を背景に、いつか訪れる「死」というテーマが、ユーモアと人情味を交えて描かれています。
〈人生の終い方〉をモチーフにした家族の物語。

ある日、不思議な夢を見て自らの死期を悟った77歳父ダヤは、
ガンジス河の畔のヒンドゥー教徒の聖地バラナシで、人生の最後を迎えたいと宣言。
仕方なく中間管理職で、仕事人間50代の息子ラジーヴが付き添うことに。

雄大なガンジス河のほとり。
老父に困惑しながら付き添う息子が、自らの生き方と家族との関わり方を見つめ直し、
次第に父子の関係が柔らかなものに変化していきます。

父と息子は、なかなか心開いて話すこともない。
なにげない会話や風景のなかでの2人の過去を振り返るようなやり取りが自然で美しい。
人生経験を積んだ人なら、より共感できるでしょう。
じんわりと沁みる映画です。