安蒜豊三 きょうもよろしく

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よろしく劇場「在りし日の歌」 


久しぶり の「よろしく劇場 」は、6月20日公開 中国映画「在りし日の歌」。

中国、“一人っ子政策”が進む1980年代、改革開放後めざましい経済成長をとげた1990年代から2010年代。
変貌し続ける激動の中国を背景に手をたずさえて生きていく夫婦30年の物語。

国有企業の工場で働くヤオジュンとリーユン夫婦は、ひとり息子のシンと中国の地方都市で幸せに暮らしていた。同じ工場の同僚であるインミンとハイイエン夫婦には、偶然にも同じ年の同じ日に生まれた息子ハオがいた。
両親たちは、お互いそれぞれの子の義理の父母としての契りを交わし、息子たちは兄弟のように育った。

ある時、リーユンは第二子を妊娠するが “一人っ子政策”に反するため堕胎させられてしまう。
さらに、リーユンは手術時の事故で二度と妊娠できない身体になった。

ある日、 大切なひとり息子シンを事故で失い、乗り越えられない悲しみを抱えたふたりは、
住み慣れた故郷を捨て、親しい友と別れ、見知らぬ町へと移り住む。やがて時は流れ―

夫ヤオジュン役のワン・ジンチュンと妻リーユン役のヨン・メイが
ベルリン国際映画祭最優秀男優賞&女優賞ダブル受賞。

3時間があっという間で、鑑賞後、しみじみと「よかったね」とつぶやく。
それは、「素晴らしい作品だね」という意味と
「ヤオジュンとリーユン夫婦が迎えたラストシーン」がうれしかったという意味。
それだけこの2人に感情移入していたということ。

自分たちではなんともならない辛さに見舞われながらも、私たちの人生は続く。
しんどい思い出さえ、愛おしく思えてしまう。甘いや辛いという単純なものではない人生の味わい深さ。

映像はうらぶれた埃っぽいものばかりのはずなのに、なぜだか懐かしく美しく感じられる。
昭和40年生まれの私の記憶のどこかに、似たような情景があるのだろう。
そして、でてくる料理が質素だが、おいしそう。
ふかふかの大きいマントウのうまそうなことこの上なし。

普遍的で心を打つ作品。
年月を重ねた夫婦で見てほしい。