安蒜豊三 きょうもよろしく

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「よろしく劇場」 【星の子】

10月2日  「よろしく劇場」
「星の子」  10月9日(金)各シネコン公開  

16歳になった芦田愛菜の5年ぶり実写映画主演。
「むらさきのスカートの女」で芥川賞を受賞した今村夏子の小説の映画化。
監督は、「さよなら渓谷」「日日是好日」の大森立嗣。

新興宗教にのめりこむ両親(永瀬正敏)(原田知世)と次女・ちひろ(芦田愛菜)の物語。
団体の商品「金星のめぐみ」という水によって、ちひろの重い湿疹はすっかり治ってしまう。
感動した両親は、団体にお金をつぎ込み、貧乏になっていく。
心配した母親の弟である雄三おじさん(大友康平)は、
「騙されているから目を覚ましてくれ」と訴えるが、二人の洗脳は解けない。
最後まで宗教に馴染めなかった長女・まぁちゃん(蒔田彩珠)は家を出ていった。

時は流れ、中学3年になったちひろは、若いイケメン数学教師の南(岡田将生)に恋をする。
ところが、儀式中の両親の姿を先生に見られたことで、ちひろの心が傷つき揺れる事態になる。


両親を信じる一方、疑いをぬぐい切れないちひろの心の揺れ動き、大人になりゆく様子が見事に表現されている。
大方の人から見れば、のめり込む両親は洗脳されていて、信仰をやめさせようとする雄三おじさんや、
「怪しい」といった先生のほうが常識的といえるし、この架空の宗教団体は明らかにカルトで怪しげだ。
しかし、信じている両親にとっては心のよりどころで、
その両親が大好きで、信じたいちひろにとって、インチキ宗教かどうかは問題ではないのかもしれない。
「信じる」というのは、どういうことなのか。考える余白をあえて残してくれるいい作品でした。
出ている役者さんがみんな見事でした。