安蒜豊三 きょうもよろしく

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よろしく劇場「アオラレ」

5月14日「よろしく劇場」

『アオラレ』5月28日各シネコン公開予定

“あおり運転”を巡るノンストップ・アクション。

朝の交通渋滞でのトラブルをきっかけに、ラッセル・クロウ演じる男が、
美容師のレイチェル(カレン・ピストリアス)と息子をどこまでも、殺そうと追いかけてくる。

この「男」(作品で名前は出てこない)を演じるラッセル・クロウ、
いかつい顔とゴツイ太り方でプロレスラーのよう。
ターミネーターのごとく、どこまでも追いかけてくる。
そして、めっぽう強く、警官に肩を撃たれてもひるまない。
生身の人間だが、実は工場の仕事中のケガがもとで、失業。
裁判の末、妻からは離婚され、社会から疎外されバカにされていると感じているために、
社会に復讐をしてやろうという「失うものが何もない人間」。
映画の冒頭で、すでに殺人を犯しているので怖いものは何もない。
出会ってしまったレイチェルも離婚、失業、子育て、親の面倒を抱えて苦しい立場。
そのイライラをぶつけてしまったのが、この男。
程度の違いはあれ、2人とも格差社会の犠牲者ともいえる。

警察もあてにならず、自分で決着をつけなければいけなくなる。
終盤で母と息子が立ち向かうのは、シュワルツェネッガーが悪役のターミネーター第1作のよう。
「男」のやっていることは、とんでもない犯罪と狂気なのだが、
そこにいたる経緯を想像すると、同情はできないが、
こんなことをしないで済むやり方はなかったのかと、後味に若干のやりきれなさが残る。
「怒り」を生み出す社会の歪みは、なんとかならないのか。

あおり運転を巡る事件が後を絶たない。
ここまでの事件が起きないことを願うばかり。