安蒜豊三 きょうもよろしく

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よろしく劇場  2本立て 「ファイナル・プラン」「最後にして最初の人類」

7月16日 「よろしく劇場」
「ファイナル・プラン」 7月16日  各シネコン公開

『シンドラーのリスト』『スター・ウォーズ』『96時間』シリーズのリーアム・ニーソン主演のアクションもの。

年老いた爆破強盗トム・カーター(リーアム・ニーソン)が運命の女性に出会い、
罪をつぐない、人生をやり直すことを誓う。 しかし、悪徳FBI捜査官が、彼を罠にはめた。
愛のため、新たな人生を踏み出すため、FBI 捜査官へ復讐する。

この作品のリアム・ニーソンは、これまでの作品イメージと違い、人を殺さない。
ハードアクションを求めると肩透かしかも。
設定に無理はあるが、老いた爆弾犯が老いらくの恋のために戦う姿は、ほほえましく応援してしまう。


「最後にして最初の人類」

7月23日(金)公開 愛知 ミッドランドスクエア シネマ,名演小劇場     三重 伊勢進富座本館 順次公開

これまで見たことがないスタイルのアート、前衛的なSF作品。

原作は、英国の作家オラフ・ステープルドンの「最後にして最初の人類」。
なんと1930年・昭和5年。
監督は、2018年に48歳で亡くなったアイスランドの作曲家ヨハン・ヨハンソン。
死後2年経って、仲間の手で完成された作品。

SFといっても、CGもVFXもない。宇宙人も怪獣も、人間も出てこない。
物語は、アカデミー賞女優 ティルダ・スウィントンの淡々としたナレーションだけで語られる。

宇宙の大変動で滅亡の危機にある20億年先の未来に生きる人類第18世代(!)が、
現代の人類である我々に、テレパシーで「よく聞いてください」と語り掛ける。
20億年の間に人類は生息範囲を地球以外に求め、その環境に適応するために、姿や機能を変えていった。

そんな人類の壮大な叙事詩に、ヨハン・ヨハンソンの不気味で重厚な音楽がつけられている。
全編16mmフィルムで撮影された、ほぼモノクロのざらつくような映像。
映し出されるのは、巨大で奇怪なデザインの石碑。
旧ユーゴスラビアに点在する「スポメニック」と呼ばれる戦争記念碑で、
第2次世界大戦の対ドイツ戦で犠牲となった人々を追悼し、
社会主義の勝利をアピールすべく建設された数々のモニュメント。 (写真参照)
抽象的で何がモデルなのかわからない奇妙なコンクリートの塊たち。
それらが、荒涼とした風景の中で打ち捨てられたように立っていて、さまざまなアングルで撮影されている。

わけがわからない難解な作品かと思って見始めたが、
ヨハンソンのサウンド、ナレーション、映像に引き込まれ、想像が膨らんでいった。

本当に20億年の未来からのメッセージかもしれない、
スポメニックが人類が消えた後の廃墟かもしれないと思ってしまった。
71分の時空を超えた旅。

「なんじゃこれ?」と思う人もいるだろうが、私は圧倒された。
とんでもないものを見てしまった。