安蒜豊三 きょうもよろしく

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よろしく劇場 【ONODA 一万夜を越えて】

「よろしく劇場」
【ONODA 一万夜を越えて】10月8日公開

1945年の終戦を知らされないまま約30年間、
フィリピン・ルバング島で秘密戦の任務を遂行し続けた小野田寛郎旧陸軍少尉。
1974年3月、作戦任務解除令を受けて51歳で日本に帰還,
大きく報道され、社会現象にまでなった。
彼のジャングルでの壮絶で孤独な潜伏の日々を描いた人間ドラマ。

第74回カンヌ国際映画祭2021「ある視点」部門オープニング作品。

私が9歳の時の出来事なので、小野田さん発見・帰国については、リアルタイムで知っていたが、
一人になるまでのいきさつについては考えてみたこともなかった。
確かに、はじめから一人であったわけではない。
ルバング島に派遣されたが、自分以外は通常の兵士。指揮権をめぐって対立、孤立。
見込みのありそうな兵士を率いてジャングルをさまようなか、一人二人と減っていく。
彼らが対立したり助け合ったり人間ドラマとなっている。
津田寛治の抑えた演技が、語らずとも多くを表現していて素晴らしかった。

戦後数年で、目の前に日の丸を掲げた救出団と父親が現れる。
双眼鏡で様子を見て、涙しながらもこれは敵の謀略だとして投降しなかった。
救出団が残していった新聞、ラジオにふれつつも、
まだ戦争は継続しているとして、情報を紡ぎ合わせて国際情勢を推理する様は、
失礼ながら思わず笑ってしまった。

全て事実ではなく、脚色もあるだろうが、
3時間近い長さを感じない構成で説得力もある作品。