安蒜豊三 きょうもよろしく

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よろしく劇場「ショップリフターズ・オブ・ザ・ワールド」

12月3日 よろしく劇場
「 ショップリフターズ・オブ・ザ・ワールド」
12月3日公開 伏見ミリオン座、TOHOシネマズ赤池、109シネマズ明和

伝説のバンドザ・スミス解散のニュースが駆け巡った1987年、9月。
彷徨う5人の若者の一夜を描いた青春映画。

アメリカ・コロラド州、デンバー。
高校を卒業後、スーパーでレジの仕事をしているクレオは、
大好きなザ・スミス解散のニュースが流れても普段と変わらない街や日常にいらつき、
レコードショップの店員ディーンに「この町の連中に一大事だと分からせたい」と訴える。

やはりザ・スミスの熱狂的ファンでクレオに恋しているディーンは、
地元ヘヴィメタル専門ラジオ局に行って、ザ・スミスの曲をかけろとDJに銃を突きつけた。
つまり、ラジオジャック。
メタルとザ・スミスは水と油。ファンは、互いにバカにし合っているような関係。

一方、クレオとその仲間4人は、陸軍入隊前夜のビリーのためにオンボロビートルで、
友人のパーティーやゲイクラブなど、深夜の街をさまよう。
BGMは、ジャックされたラジオ局から流れるザ・スミスの曲。
その道程で、彼らが抱える十代後半にありがちな、未来への不安、焦りやイラつきが描かれる。

ジャックされたラジオ局では、警察が駆けつける騒ぎになるなか、
ディーンとDJミッキーがそれぞれの思い、身の上について語り始める。
互いに相いれない音楽ではあるが、 メタルDJミッキーは人生経験もあるまっとうなオジサン。
まだまだ青いディーンの思いを理解し、2人の距離が縮まっていく。

そんな、ドラマと並行してザ・スミスの名曲の数々とインタビュー映像で80年代が蘇る。
流れる曲がドラマのシーンとリンクし、歌詞和訳が字幕ででてくるので、理解しやすい。

私は、ヘヴィメタル派だったので、
日本では、おしゃれさんが聞いていたザ・スミスには背を向けていた。
しかし、この作品で当時の欧米の同世代が抱えたいたイラつきは一緒だったのかを知った。
時代が変わっても、形や表現は違っても、十代後半の焦燥感や青春の苦さは存在するのだろう。
成長した今となっては、恥ずかしくも愛しい記憶がよみがえった。