安蒜豊三 きょうもよろしく

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よろしく劇場 「決戦は日曜日」

12月10日 「よろしく劇場」
    「決戦は日曜日」  1月7日 各シネコン 公開

窪田正孝と宮沢りえの共演で、新人候補者の選挙活動をシニカルに描く社会派コメディ。

谷村(窪田正孝)は、衆議院議員・川島昌平の私設秘書。
ある日、川島が病に倒れてしまう。
後継候補として白羽の矢が立ったのは、川島の娘・有美(宮沢りえ)。
親に資金を出してもらったネイルサロンを経営。自由奔放、世間知らず。
困ったお嬢さんとはいえ、地盤は盤石。当選確実とみられていた。
それは、父親の時代に築き上げられた利権と集票システムゆえ。
その利権構造存続のため、政治の素人・有美が操り人形として候補にまつり上げられた。
政治はわからないが、正義感と父への愛情は強い有美は、一般社会とかけ離れた政界の常識に憤慨。
議員なんてやりたくないと、落選を目指し、とんでもない言動に出る。
果たして、選挙結果はどうなるのか?

なんとなく抱えている政治への疑問やモヤモヤ。
その背景や仕組みがさらっとわかりやすくテンポよく、描かれている。
登場人物のやり取りはかなり笑えるのだが、その笑いは皮肉で乾いたもの。
「しょせん、政治なんてそんなもの」というやるせなさ。
と同時に、見ているこちらも、政治の世界を笑えるのだろうかと思わされる。
こんなレベルの政治が成り立ってしまう。
ならば、成り立たせてしまう有権者はどうなんだ。
その程度の政治を作ったのは、その程度の国民なのだ。

笑いながらも、ちょっと苦さを味わいつつ、
ほのかな希望を感じさせるエンディングは見事。
実際の政界でのエピソードが形を変えて織まれている。
コメディにはリアリティが必要なのだ。