安蒜豊三 きょうもよろしく

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「残された者 ~北の極地~」


1月3日 「よろしく劇場」
「残された者 ~北の極地~」伏見ミリオン座 1/4(土)- 伊勢進富座本館   1/11(土)-  

飛行機事故で北極地帯に不時着したパイロット、オボァガードは、
壊れた飛行機をその場しのぎのシェルターにし、救助を待っていた。
ようやく救助に来たヘリコプターは強風のために墜落し、女性パイロットは大怪我を追ってしまう。
瀕死の女(何も言えない。誰かもわからない)をそりに乗せ、
窮地を脱しようと最も近いと思われる基地へ歩き出す。
寒さ、飢え、そして肉食獣ホッキョクグマという危険だらけ。

リアルな極限孤立無援のサバイバル映画。
登場人物は2人と遺体1人。
背景、これまでのいきさつや登場人物の心理を説明するような台詞、映像表現は一切なし。
ただただ白銀地獄を歩き続ける。
自分が生き、瀕死の女を救うために。
自分がその場にいるような心境になる。

『キャスト・アウェイ』『127時間』のような孤独サバイバル映画に、なぜだか無性に魅かれる。
 

「パラサイト」半地下の家族


1月3日 「よろしく劇場」
「パラサイト」半地下の家族  1月10日(金)各シネコンで公開

カンヌ国際映画祭[最高賞]韓国映画として初受賞。
第92回アカデミー賞®国際長編映画賞韓国代表。 『殺人の追憶』『グエムル-漢江の怪物-』ポン・ジュノ監督作品。

全員失業中。日の光も、電波も弱い“半地下住宅”で暮らす貧しいキム一家。
大学受験に失敗し続けている長男ギウは、友達に家庭教師の仕事を紹介される。
身分を偽り訪れた先は、IT企業を経営するパク社長一家が暮らす“高台の大豪邸”。
思いもよらぬ高給の“就職先”を見つけたギウは、続けて美術家庭教師として妹ギジョンを紹介する。
そして、父母も豪邸で仕事を得るが、事態は思いもつかない展開を見せる。

韓国で社会問題となっている貧富の格差が物語の背景。
コメディかと思わせるような序盤、豪邸内でのドリフのコントのようなドタバタ、
サスペンス、ホラー、社会風刺のドキュメンタリー調と1本の作品が色を変えてくる。
この家(建物)の秘密、2つの家族に横たわる大きな格差が生み出す感情。
すべてのエピソードや何気ないセリフやシーンが伏線となり、とんでもない爆発を生む。
そしてその納め方、エンディングの見事なこと。
ポン・ジュノ監督はこの映画を 「道化師のいないコメディ」「悪役のいない悲劇」と呼んでいる。

休業日

お休み
 
いつも早朝からお聞きいただきありがとうございます。

1月6日(月)から10日(金)は、お休みをいただきます。

「きょうもよろしく」は、先輩の原光隆さんが登場します。

いつも以上にメッセージなどをよろしくお願いします!!!

安蒜はニュースに出てくるあの場所へ、オヤジ一人旅に出ます。

「男はつらいよ お帰り 寅さん」


「よろしく劇場」 12月27日
「男はつらいよ お帰り 寅さん」公開日2019年12月27日  

「男はつらいよ」シリーズ、22年ぶりの新作で50作目。
車寅次郎の甥・満男と、満男がかつて思いを寄せていたイズミのその後の物語。
そして、さくらや博、くるまやを囲む人たちの今が描かれる。
新撮された登場人物たちの”今“を描く映像と、4Kデジタル修復されて蘇る寅さんのシリーズ映像による作品。

これまでのエピソードや登場人物に、のっけから涙。
物心ついた頃から寅さんを見てきたし、浅草の母の実家は寅さん世界そのまんまだった。
だから、他人の話には思えない。 どれだけ寅さんの言葉に救われ、教えられたか。

寅さんは生きているのか死んでいるのか、映画の中でははっきりしない。
もう、どっちでもいい。 日本のどこかにいる。
すくなくとも俺の中にいる。
スクリーンで会えたからオッケー。

映画「「家族を想うとき」 


12月13日  「よろしく劇場」
「家族を想うとき」
原題『Sorry We Missed You』  「残念ながらご不在でした」と宅配便が残す不在票の言葉。

伏見ミリオン座 12月13日(金)公開  伊勢進富座本館  1月25日(土)公開   岐阜 CINEX 1   近日公開  

2016年カンヌ国際映画祭パルムドール『わたしは、ダニエル・ブレイク』ケン・ローチ監督作品。

家族の幸せのためを思っての仕事が、一緒に顔を合わせる時間を奪い、
苛酷な労働環境によって家族の絆を破壊されてしまう。
グローバル経済生き残りのために激しくなるばかりの競争。働き方問題、家族の在り方を問う社会派作品。

ニューカッスルに住むターナー家の父リッキーはマイホーム購入の夢のために、
フランチャイズの宅配ドライバーとして独立。 勝つのも負けるのもすべて自己責任。
フランチャイズの配送事業を始めるために、訪問介護士である母・アビーの車を売って独立資金にした。

独立自営といっても、実態は過酷そのもの。 1日に100個の配送をしなければ利益が出ない。
休憩もとれず、ペットボトルでトイレを済まし、渋滞や不在の場合配りきれない。
GPSを持たされ、行動はすべて本部に全部チェックされる。不備があれば罰金を科される。
そんな労働環境でも、労働者ではなく運送会社と契約をした独立事業者なので、
労働に関する法律は守ってくれない。 嫌ならやめざるを得ない。

車を売ったため介護先へバスで通うことになったアビーは、
長い移動時間のせいでますます家にいる時間がなくなっていく。
子供たちとのコミュニケーションもとれなくなり、成績がいいはずの息子が問題を起こしだす。

イギリスで大問題になった実話を取材した映画。
夫妻のようなワーキングプアを作り出す「社会のシステム」をあぶりだしている。

遠いイギリスの話ではない、我々の周囲で起きている現象をリアルに描いている。
政治、行政に携わる人々はもとより、「政治なんて無関係」と選挙にも行かない人々は見るべきだ。
これはあなたに降りかかることかもしれない。

オフィスで人を指図して効率効果を追及している「マネジメント担当」だって、
次に切り捨てられるかもしれない。

弱肉強食、自己責任で済まされるシステムの食い物にされる恐ろしさだ。