安蒜豊三 きょうもよろしく

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「よろしく劇場」2本立て

2月26日「よろしく劇場」2本立て

「あのこは貴族」2月26日 各シネコン公開

東京、渋谷の高級住宅街生まれの箱入り娘として何不自由なく成長し、
「結婚=幸せ」と信じて疑わない華子(門脇麦)と 、
地方出身で猛勉強の末に名門大学に入学したが、学費のために夜の世界で働く美紀(水原希子)が
とてつもない上流階級育ちの弁護士(高良健吾)を巡って出会う。

東京で生活しながらも全く別世界に生きる2人の女性の人生が交錯した時、
それぞれに思いもよらない変化が生じていく。  
身もふたもないほどに存在する「階層」(格差)をむき出しにしながらも、
2人の交流や自分で決めた生き方にある種のすがすがしさを感じる。


「カポネ」 2月26日 各シネコン公開

史上最も有名なギャング、アル・カポネの最晩年をトム・ハーディ主演で映画化。

長い服役生活を終えたアル・カポネは、フロリダ州の大邸宅で静かな隠遁生活を送っていたが、
梅毒の影響による認知症を患っている。
幻想、幻聴に苦しむカポネと、翻弄される家族や取り巻きを描いている。

これまで数多くの映画などで描かれてきたカポネ像とは全く別物。
こんな晩年だったのかと驚く。

よろしく劇場 「ある人質 生還までの398日」

2月19日 「よろしく劇場」
「ある人質 生還までの398日」 2月19日 各シネコン公開

2013年5月から398日間にわたってシリアで過激派組織IS(イスラム国)の人質となり、
奇跡的に生還を果たしたデンマーク人の写真家ダニエル・リューの実話映画化。

代表チームに選ばれた体操選手だったが、怪我による挫折を経て写真家に。
戦争の中の普通の人々の日常を世界に伝えようと、内戦中のシリアに渡ったが、
現地武装勢力に捕らわれ,スパイの疑いをかけられる。

現地はカオス状態。
イスラム過激派の資金調達のための誘拐ビジネスが活発化していた。

一方、庶民である母国の家族に、ISからの要求がメールで届く。
貯金をかき集め、保険を解約しても到底払えない巨額の身代金。

政府は、「テロリストと取り引きしない」方針のために身代金の肩代わりも貸与も断られる。
法外な身代金の調達に奔走するダニエルの家族は、解放交渉にあたるエージェントを雇う。
シリア、隣国トルコとデンマークを行き来しながらISと交渉し、家族と相談する。
そんな、人質ビジネスの知られざる裏の事情がスリリング。


ISなどの過激派による人質事件の際、一部に「自己責任論」が唱えらえたが、
危険な紛争地域から事実を知らせてくれるジャーナリストの存在をあらためて認識したい。

残虐な拷問と飢え、恐怖と不安に苛まれる地獄で出会った
アメリカ人ジャーナリスト、ジェームズ・フォーリーの存在が心を打つ。
常にユーモアを忘れず、他の人質を励ますジェームズに、 人間の尊厳、プライドや愛を見た。

邦題にあるようにダニエルは生還する。その後のエピソードも印象深い。

「よろしく劇場」 「あの頃。」


2月12日「よろしく劇場」

「あの頃。」  2月19日 各シネコン公開

振り返ってみれば「どうかしていた」としか思えないほどバカバカしく、
ちょっぴり切ない、誰もが経験した「あの頃」の記憶。
アイドルおたく達の日々を描いた青春映画。

松坂桃李が、イケメン臭を感じさせないアイドルオタク役。
『愛がなんだ』(これは良かった)や『アイネクライネナハトムジーク』などの今泉力哉監督。


大方の男には、意味なく盛り上がり夢中になったこと、時期がある。
振り返れば、なぜあんなことに夢中だったのかわからないが、
それがあったからこそ大人になった現在がある。
ただただ懐かしく、甘く、恥ずかしい記憶の数々。

最近、日米に散り散りになった高校ラグビー部のメンバーとLINEで盛り上がっている。
話題は、まさに「あの頃」のおバカなエピソード。
とても、妻や子供には知られたくない珍騒動の数々。
たむろした店や埼玉県南部地域のソウルフード「スタミナラーメン」。
ホームビデオ黎明期、伝説のビデオ作品「●●屋〇〇ちゃん」鑑賞会。
花園への夢が破れた夜のイケない乱痴気騒ぎ。
たった3年間だけど、あれほど濃厚でバカで愛しい時間はもうこない。
男の成長には、そんな「あの頃。」が必要なのだと自己弁護。

笑い、あきれ、ちょっと涙。
男子共感の作品。

「よろしく劇場」 2本立て


2月5日「よろしく劇場」 2本立て

①「マーメイド・イン・パリ」 (写真)

ミッドランドスクエアシネマ,MOVIX三好,109シネマズ四日市 2月11日公開  

恋を知らぬまま、美しい歌声で男性を魅了し、恋に落ちた男性の命を奪ってきた人魚と
失恋から恋を捨ててしまった心優しい男が、パリで出逢い、恋に落ちるフランス産ラブコメファンタジー。

小粋でポップなおしゃれレトロなフレンチファンタジー。
テンポよく、詩的で気障なセリフ、
ストップモーションやクレイアニメ的な表現がはまっている。
ちょっとしたデートムービーに最適。



©2021「ファーストラヴ」製作委員会

②『ファーストラヴ』2021年2月11日(木・祝)各シネコン公開
島本理生の直木賞受賞作の映画化。

主演北川景子、共演中村倫也、芳根京子、窪塚洋介、木村佳乃、板尾創路、高岡早紀
監督・堤幸彦。

臨床心理士の由紀(北川景子) が女子大生環菜(芳根京子)が画家の父を刺殺した事件を調べていく。
事件の背景には、虐待など家庭内のゆがみがあった。
調べる由紀もまた、実父の性的変態性を恐れた経験を持っていた。

家族や教師などからの過去の性被害を実名で訴えるニュースをほうふつとさせる作品。
当事者たちの心の葛藤を描く心理サスペンス で、重いドラマだが、救いのあるエンディング。

よろしく劇場 『劇場版 殺意の道程』


1月29日 よろしく劇場
『劇場版 殺意の道程みちのり』 2月5日(金)公開

WOWOWオリジナルドラマの再編集劇場版コメディ。
復讐殺人に挑むいとこ同士としてバカリズム(脚本も)と井浦新が主演。

小さな金属加工会社の社長・窪田貴樹が自ら命を絶った。
彼を自殺に追い込んだのは窪田の会社が下請けをしていた取引先の社長・室岡義之(鶴見辰吾)。
一切罪を問われることなく、まるで他人事のようにその後も、のうのうと裕福な生活を続ける室岡。
窪田の息子・一馬(井浦新)と従弟・満(バカリズム)は復讐のため室岡殺人の完全犯罪を企てるが・・・

ここからが、一拍外したコメディへ。

殺害計画の打ち合わせ場所のファミレスでの、オーダーをめぐる間の抜けた議論。
プロジェクト名は、露骨なネーミングではバレやすいので無関係の名前がいいと、ファンシーな名前に。
殺害には道具が必要だと買出しに行ったホームセンターでの、真剣かつ珍妙なやりとり。

果たしてこんなので殺人などできるのか?
ふたりの人の好さ、言い換えれば間抜けな感じがいい。
最後まで、「クスリ」とした笑いの連続で飽きることがない。
そして、さわやかな納得のエンディング。
見て間違いはない作品です。