安蒜豊三 きょうもよろしく

  • radiko.jp

カレンダー

ブログ内検索

RSS2.0

[login]

a-blog cms

よろしく劇場  「ちょっと思い出しただけ」

「よろしく劇場」
“ちょっと思い出しただけ”    2月11日(金祝)公開
『くれなずめ』松居大悟監督  第34回東京国際映画祭で観客賞
主演・池松壮亮、伊藤沙莉。
他、永瀬正敏、國村隼、尾崎世界観、河合優実、成田凌という豪華キャスト。

別れてしまった二人が、もう戻れないなんでもない日々を、
ちょっと思い出しながら、それぞれ生きていく姿を描いた
ほろ苦く、せつなく、それでいて甘い、大人にしかわからないであろうラブストーリー。

7月26日は、ケガでダンサーの夢を断念した舞台照明マン佐伯照生(池松壮亮)の誕生日。
2021年のこの日から6年前の7月26日を、さかのぼって描いている。
もう一人の主人公は、かつての恋人・タクシー運転手の葉(伊藤沙莉)。
この二人の出会いと恋、別れを丁寧に描写。

特にドラマチックな出来事ではない
不器用な2人の二度と戻らない何でもない愛しい日々。
第三者からすると、どうでもいいしょうもないことで盛り上がったり、
イチャイチャしたり、ちょっとしたことですれ違い、そのまま距離が離れていく。
恋の始まりから終わりまでを推測させる絶妙な構成。

見終って時間がたつごとに、しみてくる作品。
大多数の普通の我々は、かつての恋愛を「ちょっと思いだしただけ」で、
また日常に戻り、今日を生きていく。時は流れていく。
リアルなラブストーリーって、こういうモノなのかも。

とにかく役者がみんなスゴイ。演技とは思えない。
こんな人々がすぐ隣に生きているようだ。

よろしく劇場 「ブラックボックス 音声分析捜査」

よろしく劇場
『ブラックボックス:音声分析捜査』

伏見ミリオン座 TOHOシネマズ赤池 1月21日(金)~
刈谷日劇 順次公開
伊勢進富座本館 2月19日(土)~3月2日(水)

墜落した飛行機のブラックボックスから、事故原因究明に乗り出す音声分析官を描くサスペンス。
「音声分析」というと、警察の緊急通報指令室のオペレーターが、
電話からの声と音だけで誘拐事件を解決するという、
デンマーク製の異色サスペンス「ギルティ」(2019年2月)を想像したが、
この「ブラックボックス」は、後半はオタクな主人公が身体を張った展開でドキドキする。

パイロットのミス、機体の不良、テロなのか、それとも欠陥か。
事故の背景には、航空業界と政治の闇や テクノロジーへの盲信などが描かれている。
マチューはかなりイカレた性格なので、「妄想し過ぎ」ではないかと思ってしまうが、
真実はそこだったのか・・・と驚きのエンディング。

こういうことは、現実にも起こりえるのかもしれないと思うと怖くなる。

よろしく劇場 『コーダ あいのうた』

よろしく劇場
『コーダ あいのうた』1月21日(金)公開  

とある漁師町で聴覚障がいを抱えた両親と兄と暮らす高校生のルビー。
彼女は家族の中で1人だけ耳が聞こえるため、 幼い頃から音声会話と手話の“通訳”となり、
世間と家族をつなぎ、家業の漁業も毎日欠かさず手伝っていた。
学校の音楽の先生がルビーの歌の才能に気づき、名門音大の受験を強く勧める。
しかし、ルビーの歌声が聞こえない両親は娘の才能を信じられずに反対。
そして、自分がいないと家族は生活していけないと、 自分の夢よりも家族の助けを続けることを決意するが……。

聴覚障害を抱える人がおかれた状況の一面を知ることができる。
ハートウォーミングではありながらも、 下ネタもちりばめられたコメディ要素もあって「優等生」映画ではない。
ルビーが音楽で自分を解放し、
両親と兄もこれまでルビーに頼り切っていた状況から踏み出していく様はすがすがしい。
音楽、家族のつながり、音声によらないコミュニケーションのチカラを感じさせる。
「アカデミー賞有力候補」とのこと。



よろしく劇場 二本立て



「ポプラン」   1/14(金)公開

『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督新作。

ある朝、突然股間からなくなってしまった男のイチモツを探す6日間の旅に出た男。
侮ってはいけない。キワモノではない。
確かに「イチモツ」が消えるというバカバカしい設定だが、
人にとって大切なものを再確認できる人間ドラマに仕上がっていて、
笑って泣いて、気が付いたら「心温まっている」作品。
こんな設定でそんな気持ちになってしまうのが少し悔しく、
「やられたなあ、こりゃ一本取られたなあ」と思ってしまう作品。




アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド

ドイツ映画。
ベルリンで楔形文字の研究に没頭する学者アルマ。
研究資金を稼ぐため、とある企業が極秘で行う特別な実験に参加することに。
実験期間は3週間。人間と最新鋭のアンドロイドの恋愛が成立するのか。
理想の恋人、伴侶になれるのかがテーマ。

この物語のイケメンアンドロイドのトム君。
人の心の機微を学んでいき、それらしい行動や反応を外的に示すことができるようになっていく。
異性に望む行動、言動を実現してくれることを全面的に受け入れれば楽園なのだが、
思慮深いアルマは、懐疑的で自分自身の欲望を叶えてくれる事に違和感を覚えてしまう。
彼女にとっては、やはり単なる欲望現実化マシーンでしかないのか。
その一方で、トム君をいじらしく思い、溺れてしまいそうにもなる。

どんなにテクノロジーが進歩しても、人間の心はアルゴリズムの限界の外を求める。
想定外の驚きやトキメキを。

SFラブストーリーの形をしているが、中身は哲学的。
この映画を肴に恋愛論を語るのもいいかも。

よろしく劇場 「さがす」

よろしく劇場
「さがす」  
伏見ミリオン座 1/21(金) 公開
2/18(金) 公開 大垣コロナシネマワールド、 中川コロナシネマワールド  小牧コロナシネマワールド
2/26(日) 公開、伊勢進富座

『 岬の兄妹 』の片山慎三監督の長編 2 作目。

大阪の下町で貧しいながらも仲良く暮らす 原田智(佐藤二朗)と中学生の娘 ・ 楓(伊東蒼)親子。  
ある日、「指名手配中の連続殺人犯見た。  捕まえたら報奨金 300 万もらえる 」と言い出し、翌朝、姿を消した 。
ひとり残された楓は、父をさがし始め、 廃棄物処理現場名簿に父の名前があることを知るが、
そこにいたのは指名手配チラシに載っていた「連続殺人犯」だった 。
父は「連続殺人犯」にたどり着いたゆえ殺されたのか。

サスペンスです。

現実のニュースになった「自殺願望」 「SNS」「猟奇殺人」「異常性癖」が背景に物語は進む。
テーマが重く、ショッキングな描写もあるが、なぜか不快感は全くない。
人間の複雑さ、奇怪さ、不謹慎ながらも思わず笑ってしまう可笑しさが 描かれている強烈な作品。
テレビじゃ見られません。