大阪鉄分補給旅、完結編です。
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浜寺から電車を乗り継ぎやってきたのは南海汐見橋線。
明治から昭和にタイムスリップ…感覚がおかしくなってきました。

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細いレール、短いホーム、踏切。ここが大阪市内だと言っても信じてもらえるでしょうか。

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起点駅、汐見橋に到着。難波から西へわずか1キロにある「秘境駅」です。
駅名標の書体に時代を感じます。ベンチ広告のパチンコ店、電話番号が二桁足りません。

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ホームは2番線まで。植込みの手入れが行き届いています。

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自動改札こそありますが、どう見ても都会の雰囲気にあらず。

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改札の上に掲げられた南海の路線案内図。昭和30年代で止まっています。
めくれた箇所を修復するでもなし、撤去するでもなし。
時代に取り残されたのではなく、時代を置き去りにしてきたかのよう。
それが都心の秘境駅でありつづけた所以でしょう。

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高野山に向かう路線の起点として設けられたものの、ほどなく難波駅に機能を譲り数十年。
3年前に難波から伸びてきた阪神電車の駅名も、汐見橋ではなく「桜川」を名乗ります。
ここに来たのは昭和63年以来。周囲の環境が変わっても、孤高のターミナルは不変でした。

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【番外】今年1月末、南海難波駅を訪れました。
9番線まである天井の高いホームに佇む関西空港ゆき特急「ラピート」。
ビデオで見ていたお気に入りの車両に出会えて大興奮の息子でした。
地味でも派手でも、鉄道には個性や人間味が宿るものです。