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2025年日本民間放送連盟賞 優秀賞受賞! 3作品配信決定

5月3日(土)10:00~13:55に放送した、「東海」という地域名称に焦点を当て、その正体に多角的に迫る『Saturday Flavor Special「東海」は誰のもの?』、
5月11日(日)19:00~20:00に放送した、2024年9月、52歳10ヶ月でスポーツアナウンサーとしての野球中継実況デビューを果たしたTOKAI RADIOアナウンサー・源石和輝の挑戦を描いた特別番組「オールドルーキー」、
5月31日(土)19:00~20:00に放送した、ピアノ調律師として約40年にわたり第一線で活躍してきた鈴木均さんに焦点を当てたドキュメンタリー特別番組「魔法が解けるまで〜その日限りの鍵盤〜」、3作品が
番組部門「ラジオ生ワイド」優秀賞
『Saturday Flavor Special 「東海」は誰のもの?』
番組部門「ラジオ教養」優秀賞
『オールドルーキー』
番組部門「ラジオエンターテインメント」優秀賞
『魔法が解けるまで〜その日限りの鍵盤〜』
またすべての部門の最優秀およびこれに次ぐ優秀1番組、合計8番組から選考されるグランプリ候補に、「オールドルーキー」と「魔法が解けるまで〜その日限りの鍵盤〜」が選出されました。「グランプリ」「準グランプリ」は11月7日に開催される民放大会で発表されます。
開局以来65年間にわたり「東海」の名を掲げ、愛知・岐阜・三重の東海3県に向けて放送を行ってきたTOKAI RADIO。一方で、「東海4県」として静岡を含む区分もあり、「三重県は近畿地方では?」という問いも根強く存在する。また、「東海」の名を冠する企業や自治体は全国各地に点在し、その範囲や定義は必ずしも明確ではない。リスナーにとってなじみ深く、しかし改めて問われると曖昧な「東海」という言葉。その輪郭を、専門家の知見や多彩なゲストや取材情報、音楽とともに浮かび上がらせた3時間55分。単なる地理的名称を超えて、「東海」が内包する文化や人々の思いを紐解く知的エンターテインメントとして、リスナーと共に作り上げました。
52歳10ヶ月での実況デビューはおそらく史上最年長であり、その源石アナウンサーがどのような経緯でスポーツ実況の世界に踏み出し、準備を重ねてきたのかを丁寧に追いながら、スポーツアナウンサーという職業の特殊性や、一般のアナウンサーとの違いについても深く掘り下げました。番組には、TOKAI RADIOの同僚アナウンサーである森貴俊、プロ野球中継番組「ガッツナイター」の実況で名を馳せた元TOKAI RADIOアナウンサーの犬飼俊久、野球解説者の岩瀬仁紀。さらに文化放送の斉藤一美、ニッポン放送の大泉健斗といった現役アナウンサーへのインタビューも踏まえ、各々の視点から「スポーツアナウンサーとは何か」について語り、年齢を超えた挑戦の意義を浮き彫りにしました。さらに、スポーツ報道と社会の関係性や、放送の中で担う役割については、関西大学社会学部名誉教授・黒田勇が社会学的観点から考察。ナレーションは、俳優としても知られる佃典彦。彼の温かくも力強い語り口が、源石アナウンサーの挑戦の過程をより深く伝えました。
全国におよそ1万人いるといわれるピアノの調律師の一人、愛知県幸田町出身の鈴木均さん(77 歳 ※取材時)は、コンサート用ピアノの調律を専門とする職人。番組では鈴木さんの調律風景に密着し、繊細な技と心に迫りました。鈴木さんはその仕事を「コンサートの間だけ、ピアニストの魔法が解けないようにすること」と語る。 さらに、愛知県内のコンサートホールで、鈴木さんが仕上げたピアノを使って姉妹ピアノデュオ・Kitriによる演奏が行われ、その“魔法の瞬間”を収録。言葉を介さず音だけで交わされる職人と演奏家のやりとりを、丁寧に描きました。そして鈴木さんが調律師を目指した理由や、道具・耳・経験を駆使して音を整える日々の仕事にも光を当て、調律という仕事に込められた思い、そしてピアノと半生をともにしてきた鈴木さんの歩みを1時間に切り取りました。音楽の舞台裏に息づく職人の物語と情熱をリスナーの皆さんにお届けしました。