『消化試合』 日々
新聞、放送では
プロ野球の優勝チームが決定したあとの試合を
「消化試合」と表現することがあります。
でも、
私はこの「消化試合」という言葉を
放送で使うことはほとんどありません。
そりゃ、
取材していればわかります。
取材者が減り、
練習中に流れるまったりした空気に触れていれば。
でも、
プロ野球は興業であり、
その日しか観に来られない方も大勢いるのです。
お金を払って観に来る方が1万人以上いる試合を
「消化試合」だと放送で言う勇気は私にはありません。
実況を担当するのが
ツラいという気持ちもあります。
何をしゃべればいいだろう?
いわゆる「消化試合」「ワンサイドゲーム」で私が心がけること。
それは「丁寧にしゃべる」、このひと言につきます。
「ナゴヤドームは○対○、○○がリード、ピッチャー○○、バッター○○、…」
基本をおろそかにしない。
雑な描写をしない。
実況デビューした頃なら
絶対に手を抜かないはず。
ある意味では「修行」だと思い、
マイクに向かいます。
そりゃ、きょうだって残念な試合でしたよ。
「全然打てないなあ、なんだよ…」とも思います。
かと言って、手を抜くようでは
大事な時に大きなミスをするのです。
もっと言えば、
大事な場面が回ってこなくなります。
つまらないと思われるくらいの試合こそ、
アナウンサーの力量が問われると思っています。
きょうの解説は鹿島忠さんでした。

鹿島さんも
この状況でも丁寧に、
全力で解説してくださいました。
嬉しかったです。
『あと何秒?』 日々

時刻は21時半。
延長10回裏、
「あ〜あ、引き分けか」と思いながら、
井端選手の遊ゴロを見ていました。
皆さんご存知のように、
プロ野球は「3時間半ルール」があり、
試合時間が3時間半を過ぎた場合は
次のイニングには入りません。
18時開始の試合でしたから、
きょうは21時半の時点で
終了=規定により引き分け、
となるところですが、
「試合時間」なんですね。
だから、
きょうの試合開始が18時00分50秒だった場合、
試合時間が3時間半になるのは、
21時30分50秒です。
スコアボードには正確な試合時間が
表示されていますから、
井端選手が凡退し、3アウトになったとき、
試合時間は「3時間29分」だったのです。
両軍ともに試合終了だと思っていた選手が
何人かいました(笑)。
あと、10〜20秒くらいだったでしょう。
結局、
21時57分33秒、
試合時間3時間57分で
引き分け…。
『モルゲン』 日々
きょうは
源石和輝アナウンサーに代わって
『モルゲン』のピンチヒッターでした。
朝4時起き。
お相手は

桐生順子さん。
朝2時起きだそうです。
すごい…。
朝5時の打ち合わせで顔を合わせてのが
桐生さんとのはじめての会話。
その1時間半後には本番が始まり、
2時間半、同じスタジオで仕事をするという緊張感。
お聞きいただいた皆さん、
いかがでしたか?

番組後は
スタッフみんなで朝ごはん。

これはスポーツアナウンサーにはない習慣です。
新鮮。
早起きは辛いところもありますが、
また、お声がかかれば喜んで引き受けますよ。