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直球勝負!大澤広樹

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気まぐれ映画評『最強のふたり』 気まぐれ映画評

第6回は

『最強のふたり』です。



笑って泣ける。無名な出演者ばかりだが、これは素晴らしいフランス映画。「障がい者と介護(失業者)」というデリケートな素材で、カラッとしたユーモアと感動、日本人には撮れないのではないか。

大富豪だが全身麻痺の白人フィリップスと、失業者という立場から彼の介護者になった黒人ドリス。正反対の2人が惹かれあったのは、ドリスがフィリップスを障がい者として扱わない、無遠慮で笑えるほどに無邪気だから。日常生活でもそうでしょう。相手の社会的地位、名声、あるいはハンディに及び腰になり、腫れ物に触るように接するタイプの人間は、決してその人物に心を開いてもらえない。「よくそんな失礼なこと言うね」と思われるくらいの方が、笑ってもらえて愛されるのだ。

こんなにいいストーリーは出来すぎと思われるかもしれないが、実話に基づいた作品。悲しい人生経験をした2人が「障がい?失業?笑い飛ばしてやるぜ!」というエネルギーに満ちて前向きに人生を歩き始める。「ユーモア」が2人を最強にしてくれたのだ。

「木が歌ってるぜ」のセリフには声を出して笑ってしまった。

気まぐれ映画評『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』 気まぐれ映画評

2カ月ぶりの気まぐれ映画評、

第5回は

ただいま公開中の

『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』です。



まず、東海ラジオ『ごぶサタデー』でおなじみの小島一宏さんの出演、しかと確認いたしました。

「新たなる希望」という副題に『スターウォーズ』か!とツッコミを入れたくなったが、おなじみのあのメロディ『RHYTHM AND POLICE』が流れてくるだけで気持ちが昂ぶった。テレビドラマが始まったのが97年。あれから15年、ついにこの国民的ドラマが完結する、というだけで観る理由がある。テレビドラマをもう10年以上観ていない私が最後に観たのが『踊る〜』かも。映画もスピンオフ作品含めてほとんど観ているはずだから、熱狂的でないにしても、ライトな『踊る〜』ファンであることは間違いない。先日、秋田で柳葉敏郎さんにお会いしたときも「室井さんだ!」と思ったくらいだから。

なぜか唐揚げ屋で働く青島とすみれさん。いつも通りコミカルなイントロから、いつも通り事件が起こり、いつも通り警察庁と現場の軋轢が生まれるが、いつも通り青島と室井が頑張って、いつも通り観る側を熱くさせる。万事、いつも通りの安心感が『踊る〜』のいいところであり、国民的ドラマである理由でしょう。もちろん、高いレベルの「いつも通り」だから、面白い。ワクワクする。熱くなる。しかし、15年経って、やっと警察改革の入り口に立っただけだから、組織やシステムを劇的に変えるというのは難しいことだと痛切に感じる。ああ、胸が痛む。室井さんみたいに、耐えて出世しないと。

クライマックスでのすみれさんの行動には失笑でちょっと萎えたが、そこはご愛嬌。オープニング(めちゃくちゃカッコいい!)、エンドロールで過去の名場面などが映るが、和久さんを観ると胸が熱くなった、なんてな。ひとつの時代が過ぎました。

気まぐれ映画評『へルタースケルター』 気まぐれ映画評

久しぶりの気まぐれ映画評、

第4回は7月14日公開の

『へルタースケルター』です。



岡本太郎の有名な「芸術の三原則」は、【芸術は、きれいであってはいけない、巧くあってはいけない、心地よくあってはいけない】ですが、その観点から言えば、この作品は間違いなく「芸術」です。なぜなら、観てから1ヵ月経った今も、私が「心地よくない」から。衝撃的でした。

「元ブス」だけれど、目玉と骨と耳とアソコ以外すべて整形手術を施してトップスターになった主人公りりこ(沢尻エリカ)。そのりりこが華やかな芸能界を謳歌する一方で、後遺症から皮膚が崩れ始め、後輩モデルに追い上げられ、精神が崩壊していくさまを、それはもう気味悪く、人間の醜い部分まで徹底的に描いています。沢尻エリカの体を張った演技にばかり注目が集まっていますが、作品の中身も相当「エグイ」。

売れるためならなんでもする、かわいくなればなんでもする、見た目ばかり、いや、見た目だけしか気にしないりりこ。そのりりこに集まってくる人間も、みな空っぽ。自分の彼氏を寝取られても怒りもしない空っぽなマネージャー、りりこの誘いにあっさり乗ってしまう空っぽなマネージャーの彼氏。りりこの彼氏も、婚約者がいながらりりことの逢瀬を重ねる空っぽな男。名誉、金、性、…、欲求にまみれた登場人物ばかり。「最高のショーを見せてあげる」と言ったりりこは、確かに最高のショーを世の中に見せ続けていきました。消えていくまで。鮮やかな色使いで描かれた「へルタースケルター」の世界はまさに「色即是空」。因と縁によって存在しているだけで、固有の本質を持っていない「空」です。

自分も空っぽだ、いや、私は空っぽではない。観終わった後の感想も様々でしょう。なぜなら、この「芸術」は「心地よくなく」、心の底をかき乱しますので。女の執念、プライド、そして人間の弱さを堪能できる同作、どうぞご覧あれ。

気まぐれ映画評『ミッドナイト・イン・パリ』 気まぐれ映画評

気まぐれ映画評、

第3回は5月26日に公開になりました

ミッドナイト・イン・パリ』です。



アカデミー賞脚本賞受賞作。ウディ・アレン監督の映画の舞台は、ほとんどが都会。ほとんどがニューヨーク。でも、今回はパリが舞台。コメディ、シャレ、自虐、皮肉がふんだんに盛り込まれ、セリフが多いのも特徴。誰が観ても面白いと思うタイプの作品を撮る監督ではないですが、本作はソフトなのでご安心ください。簡単に言えば、現在のパリを舞台に過去とを行き来する、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』です。

主人公は売れっ子の脚本家ギル(オーウェン・ウィルソン)、婚約者イネズは資産家の娘。その両親と4人でパリにやってくる。本当は脚本家でなく小説家になりたい夢追い人ギルが深夜に散歩をしているときに招き入れられた車に乗り込むと、ギルが「黄金時代」と思っている1920年代にタイムスリップ。そこでヘミングウェイやピカソ、フィッツジェラルド、ダリらに出会い、刺激を受けてパリの虜になっていくのです…。ギルと天才たちとの交流は予備知識があった方が面白いかもしれませんが、なくてもまあ良し。

ギルは1920年代で、ピカソの愛人でもあったアドリアナ(マリオン・コティシャール)という女性に魅かれるのですが、アドリアナはギルと一緒にタイムスリップした1890年代こそ「黄金時代」と思ってしまい、この時代に残ると言い出すわけです。「昔はよかった」と誰もが一度は思うことでしょう。だけれど、タイムスリップを繰り返したギルが気づいたのは、「いまを生きる」しかないということです。これがこの作品の骨太なメッセージ。昨日も明日もない、今日の積み重ねが人生で、その中で自分がどんな選択をしていくのか。ギルは金持ちお嬢様イネズとの婚約を破棄し、現在のパリで暮らすことを選択します。観ていても「その方がイイだろう、いい選択をした」と思うはずです(笑)。最後は雨が降るパリで、素敵なラストシーンを迎えます。

(原題『MIDNIGHT IN PARIS』)

(監督 ウディ・アレン/出演 オーウェン・ウィルソン、マリオン・コティヤール、レイチェル・マクアダムス、他)

気まぐれ映画評『ダーク・シャドウ』 気まぐれ映画評

気まぐれ映画評、

第2回は5月19日に公開になりました

ダーク・シャドウ』です。



ティム・バートン&ジョニー・デップのコンビ。またか、という気がしなくもないのですが(笑)、それでも見てしまうのは、私が好きな「毒のある笑い」があるからです。200年も棺桶の中にいた、かつての街の有力者、吸血鬼バーナバス・コリンズ(ジョニー・デップ)が、元使用人の魔女アンジェリーク(エバ・グリーン)と闘っていくというストーリー。

「本物の財産は家族だけ」という父の教えから、コリンズ家再興の為にバーナバスは頑張ります。が、元はと言えば、バーナバスが使用人を弄んだせいで吸血鬼にされてしまったという。自業自得でもあります。200年の時差で、時代の流れに全くついて行けない(そりゃそうだ)バーナバスの変な言動も笑えます。200年の時を超えて、再び関係を持ってしまうバーナバスとアンジェリークのプロレス(笑)はこの映画の大きな見せ場です。男の意志はかくも弱いか、200年も閉じ込められていたのに。

家族それぞれが秘密を抱えるコリンズ家、エンディングに向けてそれぞれの秘密が明らかになっていくのは、「え!そうなの!」の連続です。でも、『チャーリーとチョコレート工場』のような棘、皮肉が弱くなってきちゃった気がします。その分、気楽に安心して観られますけれどね。

(原題「DARK SHADOWS」)

(アメリカ/ティム・バートン監督/ジョニー・デップ、エバ・グリーン、他)

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