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ゲンカレチ 専務車掌 源石和輝

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父の空 定期列車

父が旅立って初めてのこの日、遠く広島の空を見た。


74年ぶりに親戚たちと語らっているだろうか。

その日の1週間前まで広島の親戚宅にいたものの、やんちゃが過ぎて大阪に送り返された当時6歳の父。直後に広島に戻り、惨状を目の当たりにした父はどこかリアリストな一面を持っていました。後年祖母のいとこに会って親戚の名を一人一人告げられ、「あの子は頭のええ子じゃった。この子は気立てのええ子じゃった。でもみんなピカで死んでしもうた」と聞くと人目も憚らず泣いていました。最初で最後に見た父の涙でした。以来、厳しかった父の優しさが少しずつ見えてきました。そんな父も昨秋旅立ちました。やんちゃゆえに生を受けた私も二児の父に。息子たちにはついつい厳しい一面を見せてしまいますが、もう少しこの空のように優しく包み込めるようになりたいものです。「不寛容な時代」と呼ばれる今こそ、生きているありがたさをかみしめて。

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