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直球勝負!大澤広樹

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『深山さんに聞きたかった』 日々

3月にお会いした時には

体調が悪いなどという気配は微塵も感じませんでした。

フリーアナウンサー・深山計さんは

11月1日、

64歳の若さでこの世を去りました。

ことし3月の「名古屋ウィメンズマラソン実況中継」

放送終了後の一枚。


前列左が深山計さん


3月の食事会ではよくしゃべり、よく飲み、よく吸い、

体調など気にするそぶりなどありませんでした。

本人も病魔の足音など聴こえていなかったのではないでしょうか。

11月3日、深山さんが亡くなったとの連絡を受け、

「信じられない」という感想しかありませんでした。

スポーツ大好き(わたしは深山さんに「スポーツオタク」とよく言っていました)で、

2020年東京五輪をとても楽しみにしていたのに、

東京五輪を前にしてこの世を去るなんて、

悔しくて仕方がないでしょう。

もともとは広島・RCC中国放送のアナウンサーで、

その後、ニッポン放送に移り、

エース格のアナとして大活躍だった深山さん。

わたしは深山さんの実況を録音して何度も聴いて、

勉強していました。

98年横浜ベイスターズ優勝の瞬間の実況なんて、

そりゃもううまかった。

五輪でも実況経験があり、

ラジオでシンクロナイズドスイミング(現在のアーティスティックスイミング)を実況した話なんて

とても興味深く聞かせていただきました。

アトランタ五輪のマラソン実況にまつわる深山伝説がありまして、

「深山さんがアトランタのマラソンコースを覚えるためにジオラマを作った」というものでした。

深山さんは「大きな地図は書いたがいくらなんでもジオラマは作ってないぞ!」と

笑って否定していましたが、

そんな噂話も事実とさえ思えるくらいに

スポーツを愛し、

マイクに向かったアナウンサーでした。

2002年にニッポン放送を退社し、

有森裕子さんらとスポーツマネジメント会社を立ち上げた深山さんとは

野球場でお会いすることがなくなり、

年に一度、

「名古屋国際女子マラソン」「名古屋ウィメンズマラソン」の放送スタッフの一人として

お手伝いいただくときにご一緒するくらいになりました。

深山さんに聞きたかったけれど、

聞けなかったことがあるんです。

とても後悔しています。

わたしは2014年から16年まで3年間、

名古屋ウィメンズマラソンのメイン実況を担当しました。

大ベテランで経験豊富で、とにかくうまい深山さんに、

「わたしの実況はどうでしたか?」と

聞きたかった。

ただ聞いたところで気を遣われて

「よかったよ」くらいで終わっちゃうよなあ…と思い、

まあいいかと済ませてしまったんです、3年間。

聞けばよかった。

教えてもらえばよかった。

2016年の名古屋ウィメンズマラソンは

わたしの渾身の実況だと思っているのですが、

深山さんの耳にはどう聴こえていたのだろう。

聞かなかったわたしがバカだし、

こんなに早く深山さんがお亡くなりになるなんて、

残念で仕方ありません。

天国からはきっと東京オリンピックがよく見えることでしょう。

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