『アルプス席の母』 日々
夏の甲子園、岐阜県代表・県立岐阜商業高校の快進撃で例年以上に楽しませてもらっています。準決勝敗退でしたが、今日の日大三高戦も延長戦に突入する大熱戦。選手、関係者の皆さんに心から「お疲れさまでした」と伝えたいです。
そして今、わたしが読んでいた本が「アルプス席の母」(早見和真、小学館)です。2025年本屋大賞・第2位に選ばれています。甲子園を目指す一人息子の「母」が主人公。
引き込まれましたね。一人息子が強豪校へ進学する、しかも寮生活。ケガ。そして、保護者会を中心とした高校野球にまん延する「汚れた」裏側まで描写。清濁併せて描いています。
もし、我が子が野球が上手かったとしても、強豪校には進ませたくないと思うくらい(笑い)。
「母」が主人公なので、野球の試合の描写は極めてあっさりしています。視点は常に「球児の母」。紆余曲折がありながら、母子で目指した甲子園。
子どもの成長、そして監督の成長も味わい深い。「高校球児の母」の視点を味わえる一冊です。