OH! MY CHANNEL!

終電を逃した俺とみすず。
みすずが、"ねえ、ひさしぶりにあの海に行かない?"と提案されて俺は、"いいね、行ってみようか。"とふたりで海岸沿いを歩く。
"覚えてる⁈いつも大前くんとトシと私の3人で帰るとき、ここの海で寄り道して話し込んでたこと。"
忘れるわけがない、海のテトラポッドに座って3人で話しているときに、太陽の光に照らされるみすずの笑顔がめちゃくちゃ素敵で、俺は一目惚れした【青春】時代なのだから。
"懐かしいなあ、あの時は3人でずっと仲良く居られると思ってたのに、気付けば私はとしと付き合って、大前くんと会う事がなくなっちゃって。"
あの時と同じ笑顔で話すみすずの表情が月明かりに照らさせているけど、その表情はどこか寂しげだとすぐに気付いた。
だけど、いま自分の中でいろんな想いが交錯していて、目の前にいるみすずの姿、そしてトシのこと、さらには自分の彼女のこと。
みすずのことはきちんと諦めた。そう、諦めたんだ。
なのに、気が付けば俺はみすずを【抱きしめる】
驚いたみすず、我に返った俺は慌ててその手を離した。
"ごめん、俺…"自分でもなんでみすずを抱きしめていたのかわからない。
そんな俺のことを察したみすずが、"私ね、大前くんがいつも電車に乗るの知ってて、大前くんのこと探してたの。トシがいるのに、幸せなはずなのに、なのに…
大前くんから連絡先変わっても、全然連絡来なかった寂しさが日に日に増して、大前くんのことずっと探してた。
彼女とふたりで電車に乗ってるのも見たことあるんだ、だから私は大前くんの幸せを喜んだ、喜んだはずなのに…私、私…。"
波音にかき消されるみすずの声、だけど月明かりに照らされるみすずは溢れる涙をなんども拭っている、その姿を見て、なぜだか俺も泣いてしまった。
"なあ、みすず?"、"…何?"
"お、俺さ…"言いかける俺の言葉を遮るようにみすずが言った。
"今日、大前くんと話せてよかったよ。迷惑かけてごめんね、さよなら。"
泣きながら走り去るみすず、その後ろ姿をただただ見届ける事ができなかった俺は、その場で立ち尽くして泣き崩れた。
俺は何で泣いてるんだ?まだみすずのことを想っていたのか?彼女に対しての罪悪感か?それとも、トシに対しての友情なのか?
頭の中で色んな人が走馬灯のように駆け抜けていきながら、俺の中でひとつの答えが生まれた。

 

ラジオネーム じゃんぼたこ焼きロボット さんの作品


 


次回のワードは「3年後」です。いよいよ次回、最終話ですお待ちしています。

メールは土曜日の【OH! MY CHANNEL!】と一緒です 
ohmy@tokairadio.co.jp 
番組Twitterもチェックしてください。

コーナー紹介

終電を逃した俺とみすず。
みすずが、"ねえ、ひさしぶりにあの海に行かない?"と提案されて俺は、"いいね、行ってみようか。"とふたりで海岸沿いを歩く。
"覚えてる⁈いつも大前くんとトシと私の3人で帰るとき、ここの海で寄り道して話し込んでたこと。"
忘れるわけがない、海のテトラポッドに座って3人で話しているときに、太陽の光に照らされるみすずの笑顔がめちゃくちゃ素敵で、俺は一目惚れした【青春】時代なのだから。
"懐かしいなあ、あの時は3人でずっと仲良く居られると思ってたのに、気付けば私はとしと付き合って、大前くんと会う事がなくなっちゃって。"
あの時と同じ笑顔で話すみすずの表情が月明かりに照らさせているけど、その表情はどこか寂しげだとすぐに気付いた。
だけど、いま自分の中でいろんな想いが交錯していて、目の前にいるみすずの姿、そしてトシのこと、さらには自分の彼女のこと。
みすずのことはきちんと諦めた。そう、諦めたんだ。
なのに、気が付けば俺はみすずを【抱きしめる】
驚いたみすず、我に返った俺は慌ててその手を離した。
"ごめん、俺…"自分でもなんでみすずを抱きしめていたのかわからない。
そんな俺のことを察したみすずが、"私ね、大前くんがいつも電車に乗るの知ってて、大前くんのこと探してたの。トシがいるのに、幸せなはずなのに、なのに…
大前くんから連絡先変わっても、全然連絡来なかった寂しさが日に日に増して、大前くんのことずっと探してた。
彼女とふたりで電車に乗ってるのも見たことあるんだ、だから私は大前くんの幸せを喜んだ、喜んだはずなのに…私、私…。"
波音にかき消されるみすずの声、だけど月明かりに照らされるみすずは溢れる涙をなんども拭っている、その姿を見て、なぜだか俺も泣いてしまった。
"なあ、みすず?"、"…何?"
"お、俺さ…"言いかける俺の言葉を遮るようにみすずが言った。
"今日、大前くんと話せてよかったよ。迷惑かけてごめんね、さよなら。"
泣きながら走り去るみすず、その後ろ姿をただただ見届ける事ができなかった俺は、その場で立ち尽くして泣き崩れた。
俺は何で泣いてるんだ?まだみすずのことを想っていたのか?彼女に対しての罪悪感か?それとも、トシに対しての友情なのか?
頭の中で色んな人が走馬灯のように駆け抜けていきながら、俺の中でひとつの答えが生まれた。

 

ラジオネーム じゃんぼたこ焼きロボット さんの作品


 


次回のワードは「3年後」です。いよいよ次回、最終話ですお待ちしています。

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