お知らせ
日本民間放送連盟賞中部・北陸地区審査結果のお知らせ お知らせ
海洋ゴミから作った楽器を演奏するアート集団「ゴミンゾク」を取材した特別番組「音を拾って~僕らの演奏海(えんそうかい)~」が、7月4日(火)午後に行われた審査会にて
日本民間放送連盟賞中部・北陸地区審査、番組部門ラジオエンターテインメントにおいて1位となりました。
この番組は、この後、中央審査会へと進みます。
番組概要
音を拾って~僕らの演奏海(えんそうかい)~
出演
ゴミンゾク
佐々木善之
ナレーション
空木マイカ
名古屋を中心にライブ活動を続けるアート集団「ゴミンゾク」。
彼らが奏でる楽器はすべて海洋ゴミから作られています。
ボディにペットボトルキャップ160個と漂着ブイ、弦に釣り糸を使った「プラチックギター」、ゴミだけで作った三味線ならぬ「五味線」など、ネーミングもユニークです。
ライブは行政、企業、子どもたちを対象に行われることが多く、世界各国の伝統音楽などを演奏しながら、楽器の解説や海洋ゴミ収集の体験を語っています。
すべての楽器製作を手掛けるのはリーダーの大表史明さん。
独学で作られた楽器から生み出される音は、言われなければゴミ由来とわからないほど本格的です。
大表さんが海洋ゴミを使った楽器作りに携わるきっかけは、共通の知人を介して知り合った環境保護団体「サンクチュアリNPO」で活動していた佐々木善之さんの存在でした。
佐々木さんは2001年から静岡県浜松市の海岸で海洋ゴミの回収を続けています。
佐々木さんによるとゴミの量は「右肩上がり」。
鳥類や絶滅危惧種のアカウミガメなどに深刻な被害をもたらしています。
そんな佐々木さんは「地域を汚すと人の生活も身体も汚れる。
この問題を他人事にせず、自分たちの生活から改善していくことの重要性を伝えたい」と語ります。
子どものころから工作好きだった大表さんは「昔はゴミで作った船で世界へ漕ぎ出したいと思った。
今はゴミで作った楽器で海外へ進出したい」と夢を抱きます。
ゴミンゾクが奏でる音楽は海のような豊かさと穏やかさに包まれ、スケールの大きさを感じさせます。
番組では海洋ゴミから楽器を作り出す風景、楽器が生み出す音、大表さんらゴミンゾクのメンバーや佐々木さんのインタビューをオンエア。最後はゴミンゾクが演奏する曲をお楽しみいただきます。
楽器たちのハーモニーを通して、まずは海洋ゴミの存在を知り、私たちが知らず知らずのうちに海を汚していることに気づき、暮らしを見つめなおすきっかけにしませんか。